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本田圭佑 生きる力。成功体験は、情報と経験が繋がった瞬間に生まれる。

本田圭佑 生きる力。

成功体験は、情報と経験が繋がった瞬間に生まれる。

学ぶ動機は人それぞれ

2021年7月金沢歌劇場で本田圭佑氏(以下、敬称略)が代表を務めるNow Do株式会社主催で講演会が開催されました。

Now Do株式会社は、「だれもが夢を追い続けられる世界を創る」VISIONに掲げています。

ソーシャルオンラインスクール「NowDo」( https://nowdo.net/ )では、25歳未満の学生を対象に各業界の最前線で活躍するプロフェッショナルから無料で学べるLIVE講義や、学びたい子供と教えたい大人がマッチングする教育音声SNS「classroom」を主に運営しています。

また、アスリートをはじめとした各界のトップランナーの「声」が聴き放題の音声サービス「NowVoice」(https://voice.nowdo.net/) も運営しています。

「人生100年時代。大人の学習に終わりがこなくなる。」をテーマに開催されました。

本田圭佑は、サッカー選手の他にもNowDoの代表をはじめ、カンボジア代表のGMや、ベンチャー投資家としても活動を進めてきました。

2019年に千葉県幕張市ソルティーロファミリアサッカースクールとコラボした、ソルティーロGSAインターナショナルスクールを開園しました。

編集部は、金沢で開催された本イベントの様子を取材し、一部編集しました。

永遠に生きるかのように学べ。明日死ぬかのように生きろ

本田:僕の好きな言葉に「永遠に生きるかのように学べ。明日死ぬかのように生きろ」がある。

インドのガンジーの言葉です。

1日1日を大事しろ。でも、先のことまで見据えてじっくり学びなさい。
矛盾しているんです。

自分が、この感覚で生きれれば良いという座右の銘です。

今回、「人はなぜ学習(勉強)するのか?」をテーマにしました。


コロナの中で、「人はなぜ学習(勉強)するのか?」についてじっくり考えることができました。

学ぶ動機は人それぞれある。
自分が好きなように生きる。

自分自身が好きなように生きたい。
その欲望を満たすために一生懸命に勉強しているのではないか?

そもそも、人は、好きなように生きたい。
人類遡ると自分が生きたいからこそ、争いが生まれる。

相手の生きたいという姿勢を受け入れる、理性で受け入れることが公教育で一番重要ではないか?
自分が生きたいように。

これから何を学んで行けばいいのか?

明確な答えはない。
この15年でテクノロジーは大きく変わった。
僕がロシアなど海外にいたとき、スカイプは有料だった。
でも、今ではLINEで無料通話できる。

未来はわからない。

これまでは勉強に集中し大学で学んで、仕事し、引退する。
でも、Youtuberが僕より稼ぐ時代になった。
そもそも自分がアップデートし続けないといけない。

情報収集能力

例えば、情報収集能力。
何を検索して、どのサイトを見て、どのテレビを見るのか。

自分が選んだはずの情報でも、人工知能が僕らの趣味趣向を先に囲い込みし、勝手に好きな物やコンテンツを提案する仕組みになっている。

だからこそ、情報収集能力をアップデートすべき。
先回りされる情報の囲い込みをされないように、情報を見つけ、知る必要がある。

僕は、できるだけ幅広い情報を得るようにしている。
具体的には、幅広く(浅く広く)、いろいろなところに片足を突っ込む。

日本では、一つのことに集中していることが「美」とされる。
それはメディアの情報に惑わされているのではないだろうか?

成功事例が大変なキャリアのドキュメンタリーとして報道される。
「やっぱり成功するのはひとつのことに集中するからなんだ」と。

その人たちが「自分らしく生きたい」として、自分の努力をひとつの情報に委ねること。
ひとつの情報を元に「ひとつのことに集中」すること。

実は、それが情報収集能力を下げてしまう。

プロセスの中で、広く浅く情報を集めても最終的には、集中する。
僕らは、情報にバイアスがかかっていることに気をつけなければいけない。

Q&Aセッション

講演後半は、会場とオンラインから質問を受け付け答えていきました。
司会は、NowDo株式会社取締役副社長兼COOの鈴木良介氏(以下、敬称略)

Q,学校の勉強は必要ですか?

本田:他者、友達のやりたいを学びにいく。理性を育むことが学校の本質。基本的な教科は、必要だ。

なぜ、それを勉強しているのか?
それが抜け落ちている。

なぜそれを学ぶのか?を30分でも自分で学ぶことは自分でも学ぶ。

大人でも自分でも必要だとわかるから、お金払ってもやる。

なぜ、宿題をするのか?
その子の個性に合わせて、説明した上で勉強する理由を理解してほしい。

鈴木:本田さんは、どのように勉強に向き合ってきましたか?

本田:サッカーが好きだったから、サッカーに向き合ってきた笑。その子、その個性に合わせて興味を引けるようにサッカーと算数がどのように繋がっているのかを教わりたい。

Q,学校で生き抜く力、教員ができることは?
本田:学校の先生は、犠牲者。
国から、お金が回ってきていない。クラスに40人もいる。

先生は、やりたい授業と現実にジレンマを抱えていると思う。
本当に、日本の公教育は板挟みになっていると思う。

教えなければいけないことがあり、教えたいこともある、でも時間は足りない。

本質では、やれることはもっとある。

Q,本田さんはどのように情報収集していますか?
いろんな国でプレーすることで実際にその国の文化、歴史を学び、日本と比較できる。
海外の英語のサイトを見ている。
日本のニュースを日本語で見ないようにする。

外国人向けの情報をフラットな情報として知ることができる。
例えば、先日はスーダンとエジプトがナイル川の取水制限で国際問題になっていました。
アゼルバイジャンも戦争していた。

点のように情報を集め、話を集めている。

どこで役立つかわからない情報をスタンフォードの卒業式でスティーブ・ジョブスが話した。
▽ スタンフォードの卒業式でスティーブ・ジョブスの講演:同大学公式Youtubeより引用。

人生、その情報と経験がどのように繋がるかわからない。

情報と経験が繋がった時に成功体験になる。

Q,夢が持てない大学生
本田:
そもそも、夢の定義がある。

大きな夢だけではなく、自分の好きなこと、時間、人、自分が得意なことなどちょっとした目標が夢と言ってもいいのではないか。

僕の小さな夢。
それは、コロナ終わったら大人数でBBQをしたい笑。

Q,限られた時間の使い方
一年ごとに振り返って反省するのですが、やりたいことをまだできていない。
どうやったらできるか、をできる方法を探す。

中には、できることもある。そこで成功体験をつかむ。

自分の時間は限られている。
そのために仲間を作ること。

同じ熱量で夢を語り、説得し、巻き込むことで限られた時間は、限られなくなる。

Q,日本の受験制度について
本田:大学行っていないので、受験生になったことがないのでわからない。

例えば、勉強だけやって良い大学に入った。
その後、どうしたいのか?目的は?
社会の変化するスキームに勉強が紐づいていない。

受験システムは、良いとして、就職して、社会に接するための中身。
一生懸命やっている受験に関わる内容が、果たして社会の変化に合わせたアプローチになっているのか?

例えば、受験でパソコンは、使われていないよね。

Q,具体的に生きる力とは
本田:情報を集めて自分で考えて、勉強したり、行動を起こす。
そこが最も生きる力。

その先にプログラミングや英語、コミュニケーション能力は、自分で決める能力。
毎日、状況が変わって日々、これ勉強しなさい、ということはない。

情報を常に自分なり解釈して行動にできる力が必要が力だと思う。

Q,世界中で仕事をしてきた本田さん、人に影響を与えられる、共通点とは?
本田:自分がやりたいと思ったことを2、3人に納得させるリーダーシップ、コミュニケーション能力、そして、巻き込むための能力だと思う。

もちろん、口だけではなく、行動できる人。

行動できる人はいるけれど、説得もできないといけない。
そのためには、情報を見ないといけない。

Q,日本が海外からどのように見られているか?
本田:僕の主観では、アメリカは大国で強い国なので、正直、日本を相手にしていないでしょうね。
アメリカ人で日本大好きな人も多いけれど、日本という国は、大国だとは思っていないと思う。

本当に言いたいのは、日本には、危機感が足りなさ過ぎる。
70年前、日本は戦争をしていた。

今後、争いに巻き込まれないように日本は、危機感を持つ必要がある。

Q,周りの意見、比較が気になる。
本田:
いい意味で比較は必要。
メッシと比較などは、良い。しかし、ネガティブな比較は、都合良く意識していく。

ネガティブな比較や情報に接しないようにコントロールしていく。

自分なりにネガティブな比較を避け、情報が入ってこないようなコツを習得できる。

Q,目標を立てる際に気をつけること。
本田:目標を立てた時に、周りが受け入れることは、目標として立てないようにしている。
バカにされる、やめとき、と言われるような目標を立てるようにしている。

今でも目標を立てるポイントだと思う。

モチベーションを上げてくために僕はそうしている。
これも人それぞれ。

Q,本田さんも親として子供にどのような導きをしていますか?
本田:人格的な部分では、弱い物いじめをしない人になってほしい。

低いところで人の目標、足を引っ張ったりするのは魅力的ではない。
長男には、自分より強いやつと喧嘩しろ。と。この言葉は、僕も祖母から聞いてきた話。
弱いものいじめをしない人になって欲しい。

鈴木:最後にメッセージをお願いします。

参加者へのメッセージ

人生思い通りにいかないからこそ熱くなれる。
限界を作るな。困難を楽しめ。

取材協力:NowDo株式会社
取材・記事:村田学
写真:山岸政仁

結論:もういい加減、子どもたちと大人たちでは危機感が違うのである

教育はなぜジャンプしなければならないか?

教育ガラガラポンproject 代表
電通 クリエーティブ・ディレクター 福田 崇

日本は幸いなことに一国の島国の中で経済が回っていた。

それがもうそうでなくなることは大人は全員わかっているのになんか見て見ぬふりをしている。僕もそのひとりだったのかもしれない。2019年に教育ガラガラポンプロジェクトを立ち上げて、生の中高生の声を聞くまでは。

ダボス会議の話 2019年に僕は3度それを中高生が言うのを聞いた

新しい教育を研究するプロジェクトを立ち上げた2019年に学生たちがプレゼンテーションをする場面に3度参加し3度とも同じ数字を目にすることとなった。それは65という数字。2013年のダボス会議において、「未来の仕事の65%はまだ存在しない」という報告がされた。

この数字は未来に不安を持ち、自ら道を拓こうとしているプレゼンテーションの主体である中高生にとっては大いに力を与えるものだったに違いない。そして、それは、「未来を見て見ぬふりしている大人たちよ、頼むから私たちを放っておいてくれよ、邪魔だけはしないでくれよ、自由に未来をつくらせてくれよ」と言っているように僕には聞こえた。

実際、大人たちは子どもたちに有利な未来の前提をつくれていない

・日本の少子高齢化=世界最先端で進む少子高齢化・人口減少は確定的な未来

・日本の相対的安い国化=G7で唯一GDPが増加しない国

1人あたりGDP 成長率 G7 OECD データより作成・著作:株式会社小川製作所より引用

・増え続ける国の借金1,200兆円超=MMTなど議論はあるが未来に対してプラスなわけはないなどなど

どう言い訳をしても、子どもたちがいつでも日本を脱出できる準備をすることを止めることはできないのである。なのに、日本の教育は、いまだに日本という島国に一生暮らすことを前提としている。

加えて言えば、いまだに日本という国にとって、都合の良い人材育成を求めている。極端な話、髪の毛は黒じゃなければならない、ツーブロックは事件に遭うから禁止なのだそうだ。

未来をつくるための教育をはじめよう!それがジャンプだ!

というとすぐに英語教育だ!というのは、僕を含めた英語が満足にできなくて旅行ではなく生きるという意味で日本を出ることができなかった大人のたちのコンプレックスだが、これまで出なくても生きられた大人たちの考えはまだまだ緩くて、小学校から始まる英語のカリキュラムは対症療法に過ぎない。

そこで注目されているのがグローバル教育を提供するプリスクールの存在である。日本では認可外保育園という扱いになるが、ここには法律の縛りがないため、英語での授業を学校によっては外国籍の子供達と一緒に学べる機会が急増し、いまや全国には800校をこえるプリスクールが英語で授業を行なっている。ところが、小学校入学前にネイティブの英語を身につけた子どもたちは、「小一の壁」に阻まれ、英語能力を小学校の間にほぼほぼ忘れてしまうのである。

参照記事:プリ・キンダー卒園児の英語力が恐ろしく落ちる「小1英語の崖」

未来教育>英語教育 そこにジャンプがある

未来に資する教育を→親が英語ができなかったから英語やらせよう→結局習い事と変わらない→ピアノをやめたら弾けなくなるように、英語環境を失ったら忘れる・・・

これは教育ではなく、習い事だ。教育とは、「人生を充実させ死ぬまで尽きない資力=考え方を養うこと」であるはず。

受験、偏差値教育は知識はため込むが、ある一定以上ため込まないと、その使い方にはなかなか気づけない。例えば、世界史を暗記しても、カトリックの国に旅行に行って壮麗な大聖堂を見てこれがどういう背景で建造され、現地の人たちにとってどういう存在なのかについて考えを巡らせることは、ある一定以上の知識をため込んだ上で、さらに自分で気づかない限りはできない。

日本の教育の問題点はある一定以上の暗記をできない限り、その先にある深みに連れていってもらえないことであり、多くの子どもたちは学びを学ぶ前に脱落する。

未来教育をはじめよう

「未来教育」というのは、この新しいメディア「eduJUMP!」のキーワードであり、僕がつくった言葉でもある。この言葉の背景には、日本を代表する国際バカロレア教育の研究者である大迫弘和氏の言葉がある。

私たちの文化は世界の数あるものの一つである=One of Them

と同時にこの地球はひとつにつながった=Only Oneのものである

この関係が心底わかることが、グローバルな教育の目的である。

僕は、冒頭でこれからの子どもたちが日本を脱出する準備をし、グローバル社会で生きる学びを始めるのを大人は邪魔してはならない、と述べたつもりだ。そのために、One of Them Only One (Earth) を知るのは必然で、それをダイバーシティと呼ぶ。例えばダイバーシティという言葉は日本でもいまや市民権を得ているが、なんとなくそういう感じだから従わなければならない、と思っているから日本は世界最低レベルの女性の社会進出状況=ジェンダーギャップ指数が一向に改善しない。

ニーズのないダイバーシティはニセモノだ。

超極端な話(僕はまったくそう思っていないが)、現在の日本という島国にはダイバーシティは必要がないから日本の女性社会進出状況は最低レベルのままなのだ。だからいいじゃないか。とその大人たちが死ぬまでは通用するかもしれないが、子どもたちはその後の社会を生きるのだ。その子どもたちのために教育はあるのだ。

そのニーズを大人たちが想像することを拒否した結果、もし教育が目をそらしたら、日本はさらに40年遅れる。

教育は未来づくりだ。

これを読んでいるあなたは自分で未来をつくろうと奮闘しているはずだ。さらに親として、子どもの未来と向き合っている人も多いだろう。わからないことだらけだけれど、子どもにいい未来を与えてあげたいと必死に考える。だけど、その途中で、この国の教育はどうやら子どもの未来にとっての最適解ではないのかもしれない?と気づくかもしれない。

あれ?日本の教育は全部、主従が逆だ。本当なら、学ぶニーズがあるから学ぶことが、テストや受験をニーズに暗記大会が行われ、偏差値がそれを冷酷に評価する。何より、学校で学んだことが社会で役に立たないことはこの国では常識とされる。先生は壇上から一方的に授業という暗記課題を黒板に板書し、生徒は暗記課題をノートに書き取り、テストのために脳ミソに焼きつける。テストでいい点をとることがゴールで、人生とはまったく関係がない。ドラえもんの暗記パンが欲しくなるような教育は教育ではない。

何のために学ぶのか?

それは、人類の進歩の結果、ものすごく小さくなった地球、どこにでも行ける地球、コロナウイルスや海洋性プラスティックのようにどこかの何かが地球全体の運命を左右する地球=Only One Earth、その中で自分の立ち位置、使えるリソース、文化、歴史=One of Themである我が日本をしっかり認識し、それに固執するのではなく=Diversity、世界の中で自分がどう生きる意味があるのか、自分は何ができるのかを自分が起点となって考え、学び、日本に世界に貢献できる自分が一番輝き幸せになる姿を追求していく。

いま、「えっ、そんな気持ちで生きたことないよ」と思った大人たち。いま、未来に不安を持ち、自ら道を拓こうとしている子どもたちのプレゼンをぜひ聴きに行ってほしい。「未来の仕事の65%はまだ存在しないんだから、お願いだから邪魔だけはしないでほしい」という子どもたちの叫びを聞いてほしい。大人たちがここまで生きてきた地球、日本と、現在の状況は驚くほど異なる。前提が違うのだ。残念ながら我々大人たちは、これからを生きる子どもたちに不利な前提しかプレゼントできなかった。教育ぐらい今からでも遅くない、可能性を与えてあげなければならない。

教育の主体は大人や国ではない。未来をこれからつくる子どもたちだ。

そのために、いまこそジャンプしよう。


福田 崇
教育ガラガラポンproject 代表
電通 クリエーティブ・ディレクター
カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 2015 審査委員

いよいよ最終回!3/26開催
国際バカロレア推進シンポジウム

5年間の集大成がここに!
第8回国際バカロレア推進シンポジウムに参加しよう

日本における国際バカロレア(IB)の普及・拡大を推進している文部科学省は、2018年度に『文部科学省IB教育推進コンソーシアム』を立ち上げ、グローバル人材の育成を観点としたIB教育を普及する活動に取り組んできました。

「国際バカロレア推進シンポジウム」は、その活動の柱の一つ。IB教育の認知度向上や導入支援などを目的に、全国各地で開催しています。これまでの5年間で、7回開催してきたシンポジウムも、次回3月26日で最終回を迎えます。

本記事では、文部科学省IB教育推進コンソーシアムのこれまでの歩みと最終回となる第8回国際バカロレア推進シンポジウムについてご紹介します。

国際バカロレア(IB)、
文部科学省 IB 教育推進コンソーシアムとは

国際バカロレア(IB)とは、国際バカロレア機構(本部:スイス・ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムで、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い・より平和な世界を築くことに貢献する、探究心・知識・コミュニケーション能力等に富んだ人材の育成を目的としています。

▽国際バカロレア(IB)教育推進動画(文部科学省IB教育推進コンソーシアム制作)

2018年、国内における国際バカロレア(IB)教育のさらなる普及促進を目指し設置されたのが「文部科学省 IB 教育推進コンソーシアム」。その運営の委託を受けたのが、日本を代表するインターナショナルスクールであるアオバジャパン・インターナショナルスクール(以下、アオバ)です。

アオバ×IB教育推進コンソーシアム
グローバル時代の人材育成に貢献

アオバが文部科学省 IB 教育推進コンソーシアムの事業を受託した理由は、国内における国際バカロレア(IB)に対する理解や各教育プロクラムの導入・運営を効果的に支援することで、グローバルな時代にふさわしい人材の育成に貢献したいという思いを実現するため。コンソーシアム事務局という立場で、全面的にサポートし、国内におけるIB教育の認知度向上や導入に対する支援に取り組んできました。

シンポジウム開催は、その活動の一つ。2018年に、文科省の講堂で開催された初回には、約500人が参加するほど盛況。コロナ禍ではオンライン開催となりましたが、国際教育へ興味がある個人やIB教育を実施する行政、学校管理職、実践者など1,000人超が参加し、関心の高さが伺えます。

シンポジウムでは、日本におけるIB教育の実践について、核心に迫る議論が繰り広げられるだけでなく、候補校以上の学校でなければ入手できない情報やDPC(Diploma Programme Coordinator)でなければアクセスできないサイトなどワークショップリーダーやIBプロジェクトに携わっていないと知り得ない情報が多く取り扱われるのが特徴。一般向けに開示していない最新情報を共有できる貴重な機会となっています。

最終回はオンラインで開催!
テーマは「なぜ日本において国際バカロレア教育が必要なのか」

最終回となる第8回目は「なぜ日本において国際バカロレア教育が必要なのか」がテーマ。基調講演、トークセッション(登壇:IB修了生、IB教員、大学関係者)、IB教育実践共有、IB教育に関する研究成果発表等を予定しています。

IB教育に関心のある教育関係者や自治体等をはじめ、学生や保護者など一般の方もご自宅からオンラインで参加することができます。

5年間の集大成となる最終回。日本におけるIB教育の今とこれからについて、学べる機会をお見逃しなく!

お申し込みは、文部科学省IB教育推進コンソーシアムの専用サイト へ  参加を申し込む

第8回 国際バカロレア推進シンポジウム 

開催日:2023年3月26(日) 9時30分~ 16時15分
開催方法:オンライン(Zoom Webinar)
対 象:国際バカロレア教育に関心を持つ学校、教育委員会、自治体、教育関係者、保護者、生徒等
費 用:参加費無料
主 催:文部科学省
協 力:国際バカロレア機構
運 営:文部科学省IB教育推進コンソーシアム事務局

◇プログラム◇(敬称略)
【開会挨拶】9:30~9:40
文部科学省/国際バカロレア機構

【基調講演】9:40~10:00
『なぜ国際バカロレア教育が日本で必要なのか』 岩崎 久美子(放送大学教養学部教授)
<プロフィール>筑波大学大学院図書館情報メディア研究科修了。国立教育政策研究所生涯学習政策研究部総括研究官を経て現職。研究分野は成人教育学、教育社会学、生涯学習

【トークセッション1】10:00~11:00
『IB修了生が語る学びの経験談』

司 会:岩崎 久美子(放送大学教養学部 教授)
登壇者:IB修了生

【トークセッション2】11:00~12:00
『IB教育と高等教育の接続』
司 会:原 和久(都留文科大学文学部 教授)
登壇者:本弓 康之(筑波大学附属坂戸高等学校 国際バカロレア部部長)
松崎 秀彰(茗溪学園中学校・高等学校 DPコーディネーター)
Mahmood Sabina(岡山大学教育推進機構 准教授・IB入試推進室室長)
平島 大(国際基督教大学 教授・アドミッションズセンター長)

【休 憩】12:00~13:30

【IB教育実践・研究成果共有会】13:30~16:15

登壇校:国内のPYP校・MYP校・DP校、IB教育研究機関(筑波大学・東京学芸大学)
対 象:生徒・保護者、教育関係者、大学関係者等
セッション➀(13:30~14:15)
やまた幼稚園(PYP校)/育英西中学校・高等学校(MYP校)/沖縄尚学高等学校(DP校)
セッション➁(14:30~15:15)
聖ヨゼフ学園小学校(PYP校)/大阪教育大学附属池田中学校(MYP校)
/神奈川県立横浜国際高等学校(DP校)
セッション③(15:30~16:15)
IB教育研究成果発表(筑波大学・東京学芸大学)

 

原稿:高橋香織(eduJUMP!編集部)
校正・構成:原知子(eduJUMP!編集部)

DATA

文部科学省IB教育推進コンソーシアム事務局
(アオバジャパンインターナショナルスクール内)

TEL:070-4448-1404(電話受付時間 平日のみ 10:00-17:00)
E-mail : consortium.info@aobajapan.jp
ホームページ : https://ibconsortium.mext.go.jp

 

2023年4月、用賀に新キャンパス誕生!
アオバジャパン・バイリンガルプリスクール

2023年4月、アオバジャパン・バイリンガルプリスクール(以下、A-JB)の7番目のキャンパスとなる『用賀キャンパス』が世田谷区上用賀に開校します。新キャンパスは、目の前に東京農業大学の広大な敷地が広がり、徒歩5分の場所には、馬事公苑や上用賀公園もある緑豊かで落ち着いた環境に誕生。教育熱心なエリアとしても有名な地で、日本発インターの代表格でもあるアオバジャパン・インターナショナルスクールのグループ校の質の高い教育が提供されるとあって、注目を集めています。eduJUMP!編集部は、開校が間近に迫ったA-JB用賀キャンパスを訪ねてきました。

日本発インターの代表格、アオバジャパン・バイリンガルプリスクール

大きなライブラリーツリーを中心に、可動式の収納棚が並ぶ。教職員の意向を聞きながら、学びと保育を大切にした空間を作っていく

A-JBは、「21世紀を担う子どもたちにどのような経験が大切か」という視点から国際的な価値観、幅広い視野と豊かな人間性、好奇心や挑戦心、主体性を育むことを重視し、「国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)」を導入。IBに基づく「全人教育」と「探究型学習」を柱としたプログラムを、日本語と英語のバイリンガルで提供しています。

一般的にインターナショナルスクールに入学すると、All Englishの環境になり、途中から日本の小学校に進路変更することは、言語や文化の面での違いから、子どもにとっては大きな負荷となると言われています。しかし、A-JBでは、日本語と英語のバイリンガル環境で過ごすため、小学校以降の選択肢が拡大。インターナショナルスクールに進学するか、それとも日本の私立、公立、国立小学校に進学するか、子どものA-JBでの生活や適性を見ながら、親子で選択することができるのです。

さらに、A-JBが開発した独自のカリキュラムも魅力の一つ。国際的視野とチャレンジ精神を持ち、自信と好奇心あふれる子どもに成長していくことを目指し、「考える力」「バイリンガル自己表現力」「心技体の基礎力」の3つの力を培うことができます。IBをベースとした学習プログラムやさまざまな仕掛けでアプローチし、子どもたちの可能性を開花させるカリキュラムとなっています。

アオバジャパン・バイリンガルプリスクール 用賀キャンパス

新キャンパスが入居する施設にはTSUTAYAやカフェ、フィットネスクラブ等があり送迎前後に一息つくことも。目の前はケヤキ並木が馬事公苑まで続く
アオバジャパン・バイリンガルプリスクール 用賀キャンパス
【曜日】月曜日~金曜日(土曜日はサタデープログラムあり)
【時間】8:10~18:30(基本保育時間8:10-16:10、 延長保育時間16:11-18:30)
【認可・証明書】世田谷区認可外保育施設証明書交付(予定)/認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書について申請(予定)
【生徒受け入れ可能数】144名

 

教育熱心なパワーカップルに人気!自然豊かな用賀

A-JBが7番目のキャンパスとして選んだ用賀は、都心へのアクセスが良く、通勤や通学に便利な場所。世田谷区というブランド、そして土地や家賃が高めなので富裕層、特に教育熱心なパワーカップルに人気のエリアでもあります。

周辺の教育環境には、帰国子女や国際生に人気の三田国際中学校・高等学校のほか、東京農業大学、日本体育大学に加え、老舗のインターナショナルスクールとして名高い2校、男子校のSt.Mary’s International Schoolと女子校のSeisen International Schoolなども所在しています。

そして、都心にありながらも自然を身近に感じられる緑豊かな環境は、子どもの健全な成長の場として最適。A-JB用賀キャンパスのすぐ近くには、馬事公苑や上用賀公園があるので、日々の外遊びやお散歩、災害時の避難先としても安心です。また、少し足を伸ばせば砧公園、多摩川へもアクセス可能。目の前にある東京農業大学の大型展示温室『バイオリウム』は一般公開されており、日々の活動で訪問することも予定。子どもたちは自然に囲まれた贅沢な環境で、思う存分探究活動ができそうです。

熱帯の珍しい植物が多数繁茂し、キツネザルや大きなカメがいる東京農大のバイオリウム

子どもたちの『安全』と『教育』に真摯に寄り添う

今回のキャンパス訪問で印象的だったのは、「子どもたちの安全と教育に真摯に寄り添う」という同校の姿勢を感じることができたこと。

例えば、校舎内にあるステージの下には、災害時用に3日分の備蓄スペースを確保。ユニバーサルトイレやシャワーもあり、いざというときには、このキャンパスで子どもたちをしっかりと守れる校舎設計がされていました。

ケヤキ並木に面した大きな窓。ステージの下は、3日分の避難物資を収納するスペースになっている

また、ケヤキ並木通りに面した大きな窓からは、気持ちの良い日光がふりそそぎ、かつ照明も多く設置することで全ての教室が明るく健全な空間に。校舎内は、壁のないフラットなワンフロアで、可動式の間仕切りを導入しており、どのクラスで何が行われているのか、何か問題が起きていないかを見渡すことができるよう工夫されています。校長先生をはじめ、校舎にいる全ての先生、スタッフの目が子どもたちに行き届く空間作りのほか、監視カメラの設置やセキュリティもしっかりしており、生徒たちの安全を最優先する配慮がいたるところに施されていました。

英語習得だけにフォーカスするのではなく、安全な保育や習い事まで平日で完結できるよう延長保育も充実させ、国際派子育て世代のニーズに的確に対応しているA-JB。探究活動のための贅沢な環境で、子どもたちが心も体も健全に成長できるプリスクールの新キャンパス誕生に期待がかかります。

原稿:高橋香織(eduJUMP!編集部)

DATA

アオバジャパン・バイリンガルプリスクール 用賀キャンパス
〒158-0098 東京都世田谷区上用賀2-4-18 コリーヌ馬事公苑A棟 3F
公式サイト:https://aoba-bilingual.jp/yoga/

 

10歳からのロジカルシンキング⑨
心理的安全性の重要性と難しさへの挑戦

本コラムは、小中高生を対象に、ロジカルシンキングを身につけるための講座を開講する学習塾ロジムの塾長・苅野 進 氏による連載コラムです。子どもたちが世界のどこでも、誰とでも共に生きていくためにはどんな力が必要なのでしょうか。eduJUMP!編集部では、言語能力や探究する力と並んで、問題ごとを解きほぐし、自らの立場を明らかにし発信できるスキルとして、あたらめて「ロジカルシンキング」に注目しています。


苅野 進 氏
東京大学卒業後、大手人事・経営コンサルティング会社で社会人向けのロジカルシンキング研修、指導を担当。その中で、英語教育などと同様小さい頃から考え方の基礎に親しむ必要性を痛感し、2004年にロジムを設立。主な著書に「10歳でもわかる問題解決の授業」(フォレスト出版)、「ロジカルキッズワーク」(学研プラス)がある。


【連載】10歳からのロジカルシンキング⑨ 心理的安全性の重要性と難しさへの挑戦

先日、とあるスポーツの「かつての」強豪大学の監督が、

「私は、練習中に、怖がらせて、緊張させて、目の前のことに集中して取り組ませる指導スタイルだったが、その限界がきた」

とコメントしていました。「目の前の監督が怖い」という緊張感によって生み出される集中力は、思考の幅を極端に狭くします。つまり、「監督と一緒にいるこの瞬間をどう切り抜けるか」ということに集中しているのです。思考のほとんどは監督の顔色です。

・監督の言うことを、自分に当てはめてカスタマイズできない
・監督のいないところでは、疲労から何もしなくなる

となると、その逆である

・監督の言うことを、試行錯誤しながら自分に最適化していく
・監督のいないところでも、楽しんで学べる

を実現したチームには勝てなくなるわけです。
そして、そのような姿勢を身につけたい選手がさらに集まってきます。

Photo by Pexels

さて、今度は別のスポーツ強豪中学校での練習風景です。
監督と選手が、

やってみろ!
-はい!

違う!
-はい!

違うだろ!
-はい!

そうだ!
-はい!

というやりとりをしました。

選手は、もう「どこが悪いのかわからないけど、とりあえず違うと言われたら別のことをやる」という思考になっていることが想像できます。それは、「そうだ!」と言われても、どこがよかったのかわからない状況だとも言えます。

そして、これは勉強でもよく見かける風景なのです。

子どもは、隣にいる保護者の顔色を見ながら、答えを模索します。

違うでしょ!
-あ、違った…こうかな?…

それだと…
-あ、違った、こうだった!

というやりとりです。
もう親の顔色判別ゲームになっています。試行錯誤にはなっていません。なぜなら、判断の理由が全て「隣の保護者の顔色」になっているからです。

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これは、プレッシャーを与えるタイプの塾講師にも当てはまるのです。

・自分で判断して間違っても、怒られたりしないで理由を聞いてもらえる
・間違ったことをしても、そこから学びがあって自分のためになる

そのような心理的安全性を感じることが出来てこそ、目の前の学習内容に集中して、試行錯誤しながら吸収して、自分で考える力を伸ばすことができるのです。

恐怖感を与えると

・姿勢が良くなる
・黙る
・ペンを持って、教科書に目をやる

という形は整うかもしれません。しかし、思考は完全に劣化していくものです。

ですから、私たちは、子どもたちが気持ちよく間違いを恐れずに思考を広げる環境作りに注力すべきなのです。

しかしながら、理論を理解しても、なお大きな問題が残ります。
それは、恐怖感を与えるより、心理的安全性を与える方がはるかに難しいということです。

大人と子供の関係性において、恐怖感を与えるのはほとんどの大人にできることだと思いますが、心理的安全性を与えるだけのコミュニケーション能力のある大人は多くありません。

今まで子供たちを指導する立場になる人は、「自分が大人である」という絶対的な性質を利用して、接してきました。しかし、それが通用せず、許されないとなると、新たな能力を身に付けなければならないのです。

「今は、昔みたいな指導は許されないから」
「今の子は違うから」

という言葉からは、

「許されるなら、昔みたいな指導をしたい」
「今求められている指導は自分には難しい」

という思いが感じられます。そんな指導者はまだウヨウヨしています。

私たちはアップデートしなくてはいけません。新たな力を学んで初めて、子どもたちと接することが出来るのです。「子どもより長く生きた」「子どもより力が強くて権力がある」というのは、指導資格としてはあまりに貧弱になってしまったのです。

心理的安全性の有無は、論理的思考力の伸長に大きく影響します。論理的思考力を伸ばすには、「素早く間違えて、そこから素早く学ぶ」ことが大事だからです。それが間違えた瞬間に怒られるのであれば、思考が停止してしまうことでしょう。

論理的思考力を伸ばすには気持ちよく、安心して学ぶ環境

無関係なようで、最も重要な要素なのです。

これまでの【連載】はこちから
連載1 なぜ「好き」を続けるためのロジカルシンキングが重要なのか? 
連載2 日本一の頭脳:東大総長が対象を与えた与えたオンラインの学びとは?
連載3 「日本語の力を高める」ための英語教育
連載4 日本と海外の教育はなぜ違うのか
連載5 ロジムの教室から
連載6 読解力を伸ばすには
連載7 論理的思考に必要なこと
連載8 2つのステップで知識を抽象化して応用力アップ!

※連載6より連載タイトル、体裁が変更になりました(編集部)

2024年4月!キャピタル東京インターが渋谷駅前にキンダーをオープン

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2024年4月、渋谷駅前に新たに誕生するランドマーク『Shibuya Sakura Stage』に、キャピタル東京インターナショナルスクールのキンダーガーテンがオープンします。

渋谷の新しいランドマークで実現する『未来を育む、グローバル対応の子育て支援施設』に注目。2023年2月9日、東急不動産が開催した渋谷駅桜丘地区の再開発に向けたメディア向け説明会で解禁されたばかりの最新情報をお届けします。

東急不動産のホームグラウンドである渋谷!地域一体で取り組む再開発

100年に1度とも言われる大規模再開発が進む渋谷駅周辺エリア。新しいビジネスの創出や様々なエンターテイメントの集積、世界の人々を常に惹きつける街を目指し、五つの街区で構成される渋谷駅中心地区において、渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、渋谷フクラス、渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)に続き、「Shibuya Sakura Stage」の誕生が発表されました。

高級住宅街、代官山や恵比寿へのアクセスも良い桜丘

「Shibuya Sakura Stage」は、日本を代表するターミナル駅である渋谷駅に隣接。代官山や恵比寿へのアクセスも良く、オフィス・商業・教育・文化施設のほか、住宅などの多様な機能が立地する桜丘に誕生します。2022年9月に上棟し、2023年11月竣工、その後、オフィスや商業、サービスアパートメントや国際医療施設などの国際競争力の強化に資する都市機能を順次開業する予定。全テナントがおおむね出揃う2024年夏には街びらきイベントも計画されています。

SHIBUYA SAKURA STAGE公式サイトより

未来を育む、グローバル対応の子育て支援施設として

渋谷の街を訪れる外国人ビジネスパーソンやその家族が滞在しやすい生活環境の実現を目的に、幼児教育施設としてテナント入りするのが、キャピタル東京インターナショナルスクール(以下、CTIS)です。

第2の家のような、木々のぬくもりある保育空間

CTISは、オフィスワーカーのほか、中長期滞在のビジネス層や周辺居住者に向けて、就学前の児童を抱える世代の子育てを支援する環境を整備します。

「学問を学びながら、社会で生き抜くための能力や知識を身につける」という教育理念のもと、都心である渋谷にありながら緑豊かな自然を感じられる環境の中、母国を大事にしながら、国や人種、多様性や時代の変化に対応できる子供たちを育みます。

CTISの幼稚部では、言語や社会性などのコミュニケーションの基礎をしっかりと習得しながら、アートやサイエンスを通して探究心を育て、感性や表現力を磨くことができるのが特徴です。

CTIS Kindergarten, Shibuya

概要(2023年2月現在)

・校舎面積:約670㎡
・生徒数:最大約124人を想定
・対象年齢:2~5歳の就学前の児童
・対応言語:日本語、英語、中国語など
・所在地:SAKURAタワー5階

 

渋谷駅隣接という稀有な立地において、オフィスや商業施設に加え、渋谷中心地区では、唯一住宅が共存することによって、「働・遊・住」の全てをシームレスに繋げることが可能。

新たな転換点を迎える渋谷でCTISがオープンする幼稚部。日本発のIT企業が世界に向けて、幼児教育から国際教育へと独自の道筋を示す、重要な拠点になりそうです。

原稿:高橋香織(eduJUMP!編集部)

DATA

Capital Tokyo International School(キャピタル東京インターナショナルスクール)

〒106-0047 東京都港区南麻布4-11-30南麻布渋谷ビル4階・5階
公式サイト:https://www.capitaltokyo.com/

 

 

マルバーン・カレッジ東京 開校記念パーティー開催

英国大使館で開校記念パーティを開催!‐マルバーン・カレッジ東京

今年9月開校予定のマルバーン・カレッジ東京校は、2023年2月2日に千代田区一番町にある英国大使館で、開校に向けた祝賀会を開催しました。同校初代校長となるマイク・スペンサー氏、マルバーン・カレッジ・インターナショナル アジア・パシフィック共同創立者兼最高経営責任者 ジャクリーン・ソー氏などマルバーン関係者をはじめ、駐日英国大使ジュリア・ロングボトム氏など来賓も多数出席。今年9月に開校する同校への期待の高さが伺える盛況な会となりました。

乾杯するマルバーン・カレッジ東京校初代校⻑ マイク・スペンサー氏、マルバーン・カレッジ・インターナショナル アジア・パシフィック共同創立者兼最高経営責任者 ジャクリーン・ソー氏 、駐日英国大使ジュリア・ロングボトム氏、マルバーン・カレッジ英国校⻑ キース・メトカーフ氏(前列左から)

マルバーン東京は、東京都心から車で約40分で通える多摩地区の小平市に位置し、2023年9月に開校を予定しています。元服飾専門学校だった校舎をリノベーションしたキャンパスは、著名な建築家・黒川紀章氏によって設計されており、体育館、スポーツホール、図書館、食堂、多目的スポーツ施設など、充実した設備が整っています。

マルバーン・カレッジ東京の校舎(公式サイトより)

【施設】
本館(地上4階地下1階)、体育館(2階)、教室、音楽やアートなどの専門教室、図書室、多目的スポーツ施設、運動場、職員室など

【運動施設】
多目的屋内スポーツホール、屋外グラウンド、屋内運動場と体育館、遊技やランニング用の屋外中庭、専用プール

【寮施設】
将来的にはボーディングスクール(寮制学校)とデイスクール(全日制学校)を併設予定(開校当初は全日制のみ)。キャンパス内に寮の敷地を確保しており、3〜4年後に導入する計画

【国際的な学校認定制度】
FOBISIA ( Federation of British Schools in Asia ) ま た は COBIS ( Council of British International Schools)のいずれかに加盟予定。また、マルバーン・カレッジ本校による監査も実施

【その他】
スクールバス、スクールランチ、放課後の課外活動の提供有り

 

祝賀会の開催にあたり、創立者であるマイク・スペンサー校長が歓迎の辞とともに「今年9月に最初の生徒を迎えることができるよう、才能豊かなスタッフに支えられ感謝している」と述べ、開校に向けた抱負について語りました。

マルバーンカレッジ東京初代校長マイク・スペンサー氏

続いて、駐日英国大使ジュリア・ロングボトム氏が祝辞を述べ、「マルバーン・カレッジ東京の学びは、日本と英国双方の教育制度と文化の長所を生かせるようになる」と期待を寄せました。

駐日英国大使ジュリア・ロングボトム氏

その後、マルバーン・カレッジ英国校長のキース・メトカーフ氏が登壇。マルバーン・カレッジグループの魅力について次のように述べました。

「マルバーンの各校はそれぞれ独自の特色を持っていますが、すべての学校は同じ価値観を共有しています。それは、チャレンジングなカリキュラムによる卓越した学力、全人的教育を重視すること、そして、人に焦点をあてたパストラル・ケア、すなわち家庭から離れていても”家”と呼べる場所を提供する、という 3 つの柱です。この3つの柱は、私たちの全ての教育活動を形成し、カリキュラムのすべての領域に影響を与えています」

マルバーン・カレッジ英国校長のキース・メトカーフ氏(写真提供:マルバーン・カレッジ東京)

さらに、マルバーン・カレッジ・インターナショナルの共同設立者であり、アジア太平洋地域の最高責任者であるジャクリーン・ソー氏が、マルバーン・カレッジ東京での学びについて次のように述べました。

「マルバーン・カレッジ東京は、東京の教育機会を拡大させました。また、起業家精神、金融リテラシー、サステナビリティ、社会性と情緒性の推進に焦点をあてたカリキュラムは、生徒の将来の成功に必要な要素を備えています」

マルバーンカレッジインターナショナル アジアパシフィック共同設立者兼最高経営責任者ジャクリーン・ソー氏

英国のマルバーン・カレッジが、グループ全体のガバナンスと監督を行っており、質の高い教育を提供することで世界的に認められている同グループ。マルバーン・カレッジ東京の教員募集には、日本国内で1,000人以上の応募があり、その選考を通った優れた教師やスタッフ陣が、世界中に広がるマルバーンネットワークを活かしながら、日本の国際教育を牽引していくことが期待されています。

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原稿:高橋香織、構成:原知子(eduJUMP!編集部)、写真提供:マルバーン・カレッジ東京

DATA

Malvern College Tokyo(マルバーン・カレッジ東京)
〒187-0021 東京都小平市上水南町3丁目2−1
公式サイト:https://www.malverncollegetokyo.jp/ja

 

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