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【連載1】ドイツ母子留学 日本の公立からドイツの小学校へ挑戦!

【連載1】ドイツ母子留学 日本の公立からドイツの小学校へ挑戦!


連載各回目は、こちらをご覧ください。
1.コロナで閉ざされたドイツへの道はこちらをご覧ください
2.なぜ「This is ちぎれてる~。」がバイリンガルの通過点なのか?
3.コロナが直撃したドイツへの道
4.最強のトリリンガルとは?
5.第2外国語としてドイツ語をスタート


1.コロナで閉ざされたドイツへの道

2000年代から英語で学べる海外母子留学が人気になってきました。

マレーシア、フィリピンなど東南アジアは、英語が公用語のひとつで、イギリスの名門校も分校を開校し、母子留学の定番になってきました。

そこに新たな風を吹き込んできたのが、非英語圏のドイツ、ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキアなど中央・東欧諸国です。

2015年前後から中央・東欧諸国の英語で学べる大学医学部が注目を集め、その下の教育課程である高校、中学校、小学校と中央、北欧、東欧留学の動きがサードウェーブとして人気になり始めました。

北欧、中央ヨーロッパは、非英語圏でも特徴的な教育を実践している国が多い。

その理由と背景は、ヨーロッパは、学費が無償のところが多く、非英語圏のため発信される情報量は少ないが、英語で学べるコースがあり、さらに安全で衛生的なところ街が多いことが挙げられます。

羽木桂子氏
羽木桂子氏

編集部は、日本の公立校からドイツの現地校またはインターナショナルスクールに母子留学予定だった羽木桂子氏に連載をお願いしました。

羽木氏は、秘境専門旅行会社、輸入会社勤務を経て、訪れた国は30カ国を越えています。

これまでの海外経験から、今後の教育に必要なのは語学力と不確実な世の中を生き抜く力と考え、広い世界を見て欲しいという思いから、娘とドイツ親子留学を計画されました。

新型コロナの影響でドイツ留学は、延期になりました。
そのため公立の小学校から国内のインターナショナルスクール(国際バカロレア認定校)へ転校し、渡独のタイミングを検討しています。

羽木氏は、コーチングや働き方、国際教育等について、自身のブログでも発信しています。https://bluebooby.net/

早速、羽木氏の連載、スタートです。


2020年、我が家は、私と小学4年生の娘とドイツのベルリンに親子留学の予定でした。インターナショナルスクール(以下、インター)で2~3年英語を学んでから、現地の公立校への編入を考えておりました。

しかし、新型コロナの影響で延期する事になったのです。

国境は閉ざされ、コロナの収束には時間がかかりそうなので、娘は公立の小学校から、ヨーロッパ系のインターへ転校する事になりました。

登校イメージ

娘は、英会話レッスンに通ったり、公文で英語の勉強はしていましたが、基本的にはほぼ英語は話せない状態で、地元のインターの4年生(Grade4)に編入しました。

突然、日々の授業が英語という環境に放り込まれた娘が、どうなっていくのか、本連載を通してお伝えしていきたいと思います。

ドイツへ母子留学の予定がコロナで国内のインターへ

国内のインターに通わせるにあたり心配だった語学の授業は、レベル別に対応してくれるので助かりました。ちなみに、娘のクラスメートは、既にある程度英語が出来るので、娘だけレベルが相当に低い状況です。

インターの授業ではパソコンを1人1台使っています。

そのため、様々な学習の進み具合をネットのプラットフォームのデータから、進捗状況を教えてくれます。それを見ている限り、娘の英語レベルは、1年生レベルのようです。

授業風景のイメージ

娘は「みんな4年生の問題をやってるのに、私だけ1年生なんだよ~。」と言っていますが、現実なのでしょうがありません。

週に1回、ライブラリーの時間があり、毎回必ず本を借りてきます。最初は日本語の本しか借りてきませんでしたが、先生に英語の本を借りるようにと言われて、英語の本も借りてくるようになりました。

しかし、借りてくる本のレベルが低すぎて笑ってしまいます。本の内容が1年生どころか、幼稚園レベルなのです。

一応、英語の先生には、「公文の英語では中1程度の文法はやっていたので、何となくは分かっているはずなのに、本のレベルが低すぎる気がするのですが、大丈夫でしょうか?」と聞いてみました。

その答えは、「本人が無理せず読める程度で問題ありませんよ。難しいと思ってしまうと、嫌になってしまいますから。」という事でした。

国際バカロレアのユニット学習

英語の授業以外の、算数や「ユニット」と呼ばれる国際バカロレア独特の授業では、全て英語での授業になります。

算数は公文で学年以上に進んでいるので、何とかついていけているようですが、「ユニット」は、担当の先生が、英語と日本語が話せるため時々娘に日本語で説明してくれる事もありますが、常にそうとは限りません。

ユニットの授業では、数人ずつのグループに分かれてリサーチしたり、その結果を発表したりもしています。

親として、どうやって娘が発表しているのか?が疑問です。

娘に聞いてみると、日本語を話せる生徒も多いので教えてもらったり、Google翻訳の使い方を教えてもらい、日本語と英語を翻訳し、そのままコピペしてリサーチしたりと、奮闘しているようです。発表は今のところ、クラスメートがかなりカバーしてくれているそうです。

最初は(Google翻訳~?先生は教えてくれないの?)と思いましたが、この『Google翻訳コピペ術』は、手抜きという訳ではないようです。

英語がある程度出来る生徒でも、難しい単語が出てくると分からない事もあります。

ほとんどの生徒は、そうやって自分で調べながら、理解していくようです。

娘はパソコン自体、今まであまり使ってこなかったので、文字入力にも慣れていません。

そして、宿題も当然全て英語になるので、宿題をやるだけでも一苦労です。

そうやって日々様々な苦労はありますが、少しずつインターの授業と生活に慣れてきています。

英語臨界期の娘と海外ドラマ

私は、海外ドラマを日本語字幕付きで見ていますが、娘もよく一緒に見ています。

最近、英語を聞いて「あ、今の分かった。先生が言ってた。」などと言う事があります。

私自身、海外に滞在して英語を学んだ事があり、語学の習得には時間がかかると分かっています。

娘は普段、「英語だと、全然言っている事分かんない。」と言っていますが、少しずつ娘の中で英語の土台が出来つつあるのを感じます。

仕事で多少英語を使っているくらいの私の英語力は、そう遠くない将来、抜かされてしまうに違いないでしょう。

ドイツに行く前に、娘がどこまで英語力を高めて、インターの授業を楽しんでくれるか、楽しみにしています。

執筆:羽木桂子、編集&WEB構成:村田学

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