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インターの中身拝見! vol.4 インターのランチは何を食べているの?

気になるインターナショナルスクールの内情をチェック!

インターナショナルスクール(以下、インター)に興味はあっても、その実際の学校の日々や生徒たちのリアルな様子は見えてこないという人も多いのではないでしょうか。

学校は、どんな時間割?どんなランチを食べているの?宿題は多いの?どんな子が通っているの?

そんな素朴でリアルな、しかし子どもを通わせるにはとっても大事な疑問に、インターに通わせる保護者やスタッフなど、実際に関わる人達が回答するコーナーです。カフェ気分でお寄りください。

< 質問:インターの生徒はランチに何を食べているの? >

ランチ持参、お弁当注文、カフェテリアでオーダーも

日本の学校では、バランスの取れた給食が提供され、子どもたちが配膳まで行いますが、インターでは、どんなランチタイムが過ごされているのでしょうか?

日本の私立学校同様に、インターも学校によってお弁当を持ってくることになっている学校や、給食に近いランチが学校で提供される学校もあります。ただし、日本の学校と異なるのは、学校で提供されるランチも全員ではなく選択制である場合が多い点です。

給食が出される学校であっても、自宅から持ってくるランチか、学校で給食を注文してもいいという選択肢が、家庭に任されるのです。給食を選ぶのならば事前に注文しておき、その回数などに応じてお金を払うというのが基本。ですので、給食が出るというより、カフェテリア(食堂)でランチを頼むか持参するかという選択肢だと考えるといいでしょう。

ランチ風景
Photo by Annie Spratt on Unsplash

アオバ・インターナショナルスクール(以下、Aoba)やアメリカン・スクール・イン・ジャパン、セントメリーズ・インターナショナルスクールなど規模の大きいインターにはカフェテリアがありますが、カフェテリアのないインターでもお弁当を契約会社から注文できる場合が多いので、「毎日お弁当作るのが不安…」という家庭でも大丈夫!インター選びの際には、ぜひその辺りもチェックしてくださいね。

多様な生徒が集まるからこその食事ルール

インターには多様な国籍、背景、宗教などの生徒が集まります。そのため、食事も宗教上で食べられないもの、調理方法に制限があるもの、ベジタリアンなど様々な事情に合わせて複数のメニューが用意されていることが多いです。

よくある選択肢が、通常食、ベジタリアンミール、ハラルフードの3つ。日本の学校給食のように、全員が同じ1つのメニューを食べるのとは少し異なりますね。

例えば、菜食主義者と言っても、ベジタリアンは肉や魚を食べませんが、ヴィーガンは卵、乳製品、蜂蜜なども口にしないなど、段階も様々。細かく分けると菜食主義の中でも9段階に分かれると言われているほど。そして「ハラルフード」は、イスラム教で食べることが許されている食事のこと。豚肉やアルコールはNGですし、肉の処理方法にも決まりがあります。多国籍、多文化な生徒が集まるインターだからこそ、そうした宗教や文化的背景などへの配慮は不可欠です。

Photo by Sigmund on Unsplash

アレルギーにも要注意

また、インターでよく目にするのは「No Nuts!」のサイン。Aoba のカフェテリアにあったのは、「Nut-Free Zone」と書かれたサインでした。「ピーナツや木の実のようなナッツ類は、このエリア(食事エリア)に持ち込まないでね」というサイン。

校舎全体でナッツ持ち込み禁止にしている学校もあれば、カフェテリアなど一部の場所だけ禁止にしている学校も

ナッツ類のアレルギーは重篤になる場合も多く、口にしなくても同じ部屋で食べている人がいるだけで症状が出る場合もあります。そのため、持ち込み自体を禁止するインターがほとんど。例えば、アーモンド、カシューナッツ、クルミはもちろんのこと、ごま油やビーナッツバターなどにも注意が必要です。

もちろんそれ以外にも、乳製品や小麦粉、卵などアレルギーや宗教上の理由などで食べられないもののある子は学校に申告し、家庭からお弁当を持参したり、対応食をオーダーしたりすることになります。

子どもたちのお楽しみ、スナックタイム!

インターでは、大抵 Snack Time と呼ばれるオヤツ時間が午前や午後にあります。学校や学年によって異なりますが、日本の学校の午前中にある中休みのような時間帯に、家から持ってきたオヤツを食べていいことになっています。

オヤツは、チョコやグミ、ポテトチップなどを持ってくる子もいますが、最近では健康を考えて「ヘルシー・スナックを持ってきてね」というインターも増えています。例えば、欧米でもよくあるのはスティックにんじんをそのままポリポリ、小さいリンゴを丸かじり、なんていう光景。他にもフルーツやゼリー、ヨーグルト、おせんべいなどを持ってくる子もいます。

Photo by S’well on Unsplash

お友達とワイワイお話ししながらスナックを食べ、またその後の授業への気分転換になる時間ですね。

次回は、実際にインターのランチの様子を覗いてみます。

取材協力:Aoba-Japan International School
Photo by S’well on Unsplash

著者:岩辺みどり
一橋大学社会学研究科地球社会専攻修士課程修了。日経系列の出版社で雑誌編集記者とし て経験を積んだ後、独立。学生時代にオーストラリア、アメリカ、イギリスなど に留学し、20カ国以上を旅する。多様性のある社会をテーマに、ビジネスからライフスタイル、教育まで幅広く取材、執筆する。二児の母。

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