【連載2】ドイツ母子留学 日本の公立からドイツの小学校へ挑戦!
なぜ「This is ちぎれてる~。」がバイリンガルの通過点なのか?
連載1回目は、こちらをご覧ください。
1.コロナで閉ざされたドイツへの道はこちらをご覧ください
国内のインターナショナルスクール(以下、インター)に在籍している日本人の場合、プリスクールや1年生から通っている生徒が多いです。
娘は、ドイツ親子留学が新型コロナの影響で延期になり、4年生で公立の小学校からインターに転校しました。
インターでは生徒の転入や転出はよくある事なので、みんなフレンドリーです。
英語はほとんど分からないけれど、すぐに慣れて楽しく通っています。
インターに転校してから3ヶ月たった頃、何か目安があった方が分かりやすいかと思い、TOEFL PrimaryのStep1を受験してみました。
ほとんど対策をせず、サンプル問題を少しやっただけで受験しましたが、結果はほぼ満点でした。
ちなみに、英検5級の過去問題をやらせてみたところ、こちらも9割以上出来ていました。5級はおそらく合格すると思われるので、受験する必要がないと感じました。
まだほとんど話せませんが、リスニングとリーディング力は3ヶ月という短い期間でも、急激に伸びているようです。
ちなみに、プリスクールから在籍している日本人クラスメートは、英検の2級に合格しているそうです。インターでは4年生ですが、日本の教育制度上は小学3年生です。その年齢で英検2級という、高校卒業程度の英語力が身についている訳です。
他の教科で、小学3年生が高校卒業程度の学力を有しているというのは、IQが高いなど、希なケースではないでしょうか。
しかし、英語の場合は能力の差というより、環境の差でこういう事が起こりうる訳です。
私の母に、娘がTOEFL Primary Step1でほぼ満点だった話をしたところ、孫が可愛くてたまらない“孫バカ”の母は、「頭が良いのね。」と喜んでいました。
しかし、娘には申し訳ないですが、頭が良いというよりは、毎日6時間半、英語環境に身を置いているおかげだと思います。
私は大学の日本語学科を卒業しており、海外の人に日本語を教えるという選択肢もありましたが、結果的には全く違う職業を選択してきました。
その為、かなり忘れている部分もありますが、うろ覚えの知識で言わせて頂くと、言語の難易度では英語よりも日本語の方が数倍難しいでしょう。
英語は26文字のアルファベットの組み合わせだけで、日本語のように平仮名、カタカナ、漢字もなく、丁寧語などもありません。
挨拶するだけでも、日本語だと立場や年齢によって、
だからと言って、
我が家では、以前から私が娘と会話する時に、英語を交えて話しかける事もありましたが、インターに通う前は「もー。分からないから日本語で話して。」と怒っていたものです。
最近は、私が会話の途中で突然「Why you ask me ?」と言ったりしても「だからね、それはね··。」と、まぁ英語ではなく日本語で普通に話を続けているので、「意味分かったの?」と聞くと「それくらい、何となく分かるよ。」と言うようになりました。
日本人の国内インター生ではよくある話だと思うのですが、英語と日本語をごっちゃにして話す場合があると聞きます。
決して良い訳ではないでしょうが、子供達は面白いのでしょう。
娘のクラスメートで日本語を話せる生徒は、「これ、ちぎれてるよ。」と言うのに、「ちぎれる」という英語が分からなくて、みんなで「This is ちぎれてる~。」と言って笑っていたら、先生に「English please !」と怒られたそうです。
確かに、「ちぎれる」って英語で言うのは難しいですね。
でもそこで正しい英語をすぐに教えてもらえる訳ですから、覚えるのも早いのでしょう。
本当に、この時期の子供達の可能性は無限大です。
英語臨界期の子供達を、親や周囲の大人達が正しい環境に導いてあげる事が、これからの時代には求められていくと思います。
【連載】1.コロナで閉ざされたドイツへの道はこちらをご覧ください。
続きます。