名門MBAの米アリゾナ州立大が広島大学とコラボへ
米国のアリゾナ州立大(ASU)は、広島大の構内に新設すると発表しました。
授業は全て英語で実施し、広島大が力を入れる平和教育の科目も盛り込む見込みです。
初年度の定員は、25名で修了時には米アリゾナ州立大の学士号を取得することができます。
授業は前半2年間を広島大学、後半2年間をアリゾナ州立大学本校で学ぶ「2+2モデル」、4年間を広島大学で学ぶ「4+0モデル」の2つのモデルを軸に開始が検討されています。
外国大学の日本校とは?
外国大学のキャンパスを学内に設置するのは国立大学で初めての取り組みで注目が集まります。
海外大学の日本校は、これまで2005年にテンプル大学日本校、2019年に上海大学東京校、2021年にレイクランド大学ジャパン・キャンパスが開学しています。*1
▽テンプル大学日本校は、インターナショナルスクール卒業生の進路先としても人気があり、昨年、東京都世田谷区三軒茶屋に新キャンパスを竣工しました。
海外の大学が日本校を開校する中で、多様な学びの仕組みができています。
その例が「ジョイント・ディグリー」の仕組みです。
立命館大学とアメリカン大学のジョイント・ディグリー
▽ 編集部では、日米の大学が共同で一つの学位を授与する立命館大学とアメリカン大学のジョイント・ディグリーに注目してきました。
二年間ずつの立命館大学とアメリカン大学での学ぶ
本プログラムの面白さは、日米ふたつの大学が「ひとつ」の学位を授与することです。
▽そのため立命館大学とアメリカン大学に二年間ずつ学びます。
これまで留学または国内大学の選択肢しかありませんでした。
しかし、ジョイント・ディグリーは、それぞれの大学のメリットを学生が最大限受けることができ、学びや国際的な視野、両校の同窓会にも登録されます。
日本とアメリカの両方で活躍できる人材を育てる仕組みです。
これまでの留学と異なり期間も短くなり、費用も安くなり学生にとってメリットがあります。
今後の日本と海外大学の連携
広島大学にアリゾナ州立大学日本校が開校することで、英語で学べるプログラムの選択肢がさらに増えていきます。
大学にとっても、自前で英語で学べる学部やコースを作りよりも、コラボすることで人材、カリキュラム、学位の授与など取り組みやすくなります。
今後も日本の大学が、海外大学と連携した展開が増えていくと考えられます。
参照
*1 文部科学省 外国大学等の日本校の指定
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shitu/08052204/1417852.htm
広島大学 アリゾナ州立大学(ASU)の広大グローバル校設置
https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/59624