“福”校長奮闘記①

電通から、茨城県立水海道一高・附属中の副校長になって感じた、想定外!

この4月から、民間、電通という広告代理店から、出向!で茨城県立水海道第一高等学校の副校長に就任しました。正直いろんな想定外を想像しながら、この4月を待っていました。eduJUMP!様には連載の許可をいただきましたので、僕の“福”校長奮闘記を、こちらを通じてお報せし続けていきたいと思います。

福田 崇氏プロフィール:茨城県立水海道第一高等学校・附属中学校 副校長に(株)電通 クリエーティブ・ディレクターから出向中。
教育ガラガラポンプロジェクト代表
カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル2015審査員

【良い想定外】

・まず歓迎されました (^_^)

民間校長公募に通った副校長(来年は校長)、しかも世間を騒がせがちな企業から、クリエ ーティブ・ディレクターという謎の仕事をしてきた人間がやってきた。きっとみんな異物と (悪い意味で)感じると思っていましたが、異なりすぎる職能、職歴、人脈、加え て出向!だからこそ、興味を持ってもらえたり、期待を寄せてもらえていると素直に感じて います。僕は毎日、これってなんですか?とアホな質問を繰り返していますが、さすがみな さん教えるプロでウェルカムに対応していただいています。

・みんな面白いことをしたがっていた!

したかったのに、やり方がわからなかった、そのうえ、教員のリソースは限界!(これが結構大変な問題!)とみんなが思っていたことがわかり、実は GW 明けまでは話すのを待と うと思っていた僕のビジョンをほぼほぼ先生方に披露できて、大賛同をいただいています。この内容については、やっぱり実現できてこそだと思うので、次回以降にとっておきます。 企業からの出向で行くことの意味がお見せできればと思います。

【本当の想定外】

・周りが OB だらけ!

現校長も中学教頭も事務長もOB、周辺の市の首長や教育長、小中学校の校長にもOBの方がいて、県会議員もOB多数。よく「地元に根差す」なんてことを言いますが、これ以上に根差している状態を見たことがありません。つまり、守備の面では万全です。だからこそ外に向かって攻めていかないと、ただ守りを固めながら沈んでくことにもなります。守り万全をどう活かすか、新たなテーマが生まれました。

旧本館を再現した亀陵会館。写真:eduJUMP!編集部

・ハンコを1日20個ぐらい押してます!

学校は紙での承認が当たり前で、しかも紙で証拠を残す文化なので、このプロセスが重要です。県が DXすればそれでおしまいなんですが、紙という資源を使うか使わないか以外は DXしてもあまりやることは変わらないような気もします。いまだに時候の挨拶から始まる書類がやってきます。僕はわからないことだらけなので、紙でいろんな通達やら申請やらを読めることは、いまんところウェルカムです。ま、これは僕が解決すべき課題ではないと思うことにしました。

【悪い想定外】

・単純にカラダがきついです・・・

フルリモートからフルリアルに、夜型から朝型に、突然シフトするとカラダはとてもびっく りするみたいなので、みなさんお気をつけください。ひと月は最低でも慣れるのに時間がか かります。僕の場合は夏休みぐらいまでかかりそうです・・・

キャンパスには、本館、特別教室棟、済美会館、亀陵会館、体育館などがあります。写真:eduJUMP!編集部

・ほぼ100%同期コミュニケーション

僕は電通時代はまったく電話に出ない人間でした。それは社内の仕事相手にも公言していて、メールなど文章にできない内容を電話などでまくしたてられてもイライラするだけなので、ちゃんと要旨を文章にして依頼してくるのが礼儀だと思っていました。そのままフルリモート生活になったので、僕の考え方は時代にも合っていました。同期コミュニケーションをするのは理由がある時だけという時代に皆さんもいると思います。

それが、学校では、同じ場所をともにし、話に行こうと思えば 10m ぐらい移動すれば会えます。僕はフルリモート生活で正直、ストレス=コミュニケーション不足を抱えていました。 リアルな同期コミュニケーションを欲していました。一方で、今フルリアルだと、コミュニケーション過剰というか、時間の効率活用が気になり始めました。ただでさえ、教員はみんな働き過ぎなので、もっと非同期コミュニケーションを活用しないと、コミュニケーションから得られる果実が少なくなってしまうと思っています。メールもほとんど活用されず、 LINE や Slack などのチャットツールもまったく活用されていないのは、人間として損です。

体育館は、通常より二回りほど広いのが特徴です。

【まとめ】

1ヶ月やってみて、僕は幸せです。特に、僕のことを使おうといろんな先生方が思い始めてくれていることがうれしいです。先日、文化祭実行委員会(生徒の集まり)から文化祭のオープニングムービーを作りたいのでアドバイスして欲しいと担当の先生方から言われて、打ち合わせに参加しました。おいおい、大丈夫か・・・という打ち合わせでしたが、無事動画の企画が決まりました。その後、生徒会長から、これどうしたらできますか?と相談されたので、制作上の見通し、やるべきことをペラペラとしゃべったら、誰からか「ヤベー、プロだー、圧倒的だ―――!」と声が上がり、僕としては当たり前だろっなんですけど、いい刺激に対してとても素直なスポンジみたいな生徒たちの姿を逆に羨ましく思いました。後 日、10を作るための3ぐらいのアドバイスと実現のために必要な材料を送りました。

うちの生徒は今の段階では、0からは作れないけれど、3から10は作れると思います。その経験を積み重ねれば、そのうち自分たちからやりたいことを見つけ始めるんじゃないかと期待しています。僕はまだまだ毎日カラダがきついですが、コロナ以外、僕を妨げる要素はない、むしろみんなが力を貸してくれる状態を「想定外」につくることができつつあります。これがいちばん嬉しい「想定外」なので、こっから実現フェーズに入っていきます!

乞うご期待!

茨城県立水海道第一高等学校・附属中学校

〒303-0025 茨城県常総市水海道亀岡町2543
公式HP:https://www.mitsukaido1-h.ibk.ed.jp/
TEL 0297-22-0029
FAX 0297-22-5479
[E-mail](代表)
koho@mitsukaido1-h.ibk.ed.jp
@を小文字に直してご利用ください。

福田崇氏のこちらも記事もご参照ください。

なぜ、電通 クリエーティブ・ディレクターは、「あたらしい校長あいさつ」を執筆したのか?

<超仮説>部活問題を考える!

話題作『いくつになっても恥をかける人になる』から考える Part1

eduJUMP! 編集部
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