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ロジムの教室から

連載5 ロジムの教室から


本コラムは、小中高生を対象に、ロジカルシンキングを身につけるための講座を開講する学習塾ロジムの塾長・苅野 進 氏による連載コラムです。

子どもたちが世界のどこでも、誰とでも共に生きていくためにはどんな力が必要なのでしょうか。

eduJUMP!編集部では、言語能力や探究する力と並んで、問題ごとを解きほぐし、自らの立場を明らかにし発信できるスキルとして、あたらめて「ロジカルシンキング」に注目しています。

苅野 進 氏
東京大学卒業後、大手人事・経営コンサルティング会社で社会人向けのロジカルシンキング研修、指導を担当。その中で、英語教育などと同様小さい頃から考え方の基礎に親しむ必要性を痛感し、2004年にロジムを設立。主な著書に「10歳でもわかる問題解決の授業」(フォレスト出版)、「ロジカルキッズワーク」(学研プラス)がある。


英語で学び楽しむ

今回は、ロジムが重視している「英語で学ぶ」授業の題材をご紹介します。

英語で自分の好きなことを話したい、自分の好きなことについて情報を得たいと思えるようになれば、もはや英語のカリキュラムなんて要らなくなるくらい、子どもたちはぐんぐん実力を伸ばしていくものなのです。

まずは、アメリカの算数のテキストからの抜粋です。

Susan has 30 basketball cards in her collection. If she gives her sister 12 cards, how many basketball cards have left in her collection?

 

これは、アメリカの算数のテキストなのですが、問題自体はかなり明快なのもの。その一方で、英語の言い回しなどを学べる教材としても実は、最適なのです。

「英語」を学ぶためのテキストばかりではなく、「英語で」好きなことを学ぶとなるとモチベーションは高まりますね。

私の教室でも、算数などの各科目について英語で学ぶと英語力が飛躍的に高まります。

では、こちらはどうでしょうか。

三角形の3つの辺の垂直二等分線は1点で交わり、その点は3つの頂点から等距離にある。この点を三角形の外心という。

 

これは、日本語の算数のテキストにのっているものです。

実は、大学院入試の英語の問題で、このような日本語の数学のテキストがそのまま英訳問題の題材として扱われることもあります。

ご参考:2020年東京大学大学院数理科学研究科理数科学専攻修士課程の英語(筆記試験)

英語嫌いが多めの理系の生徒でも、専門となると頑張っていますし、読めるようになるものです。

是非、「英語を好きになってもらう」だけでなく「好きなものを英語で楽しむ」機会を用意してあげてみてください。

これまでのコラムはこちから
連載1 なぜ「好き」を続けるためのロジカルシンキングが重要なのか? 
連載2 日本一の頭脳:東大総長が対象を与えた与えたオンラインの学びとは?
連載3 「日本語の力を高める」ための英語教育
連載4 日本と海外の教育はなぜ違うのか

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