ハーバード大学は、2022年度の学部生合格について公表しました。

その合格率は、3.2%。

世界から錚々たる秀才、天才が志願するハーバード大学の合格率は3.2%です。

コロナ禍でも2年連続で過去最高の志願者数を記録し、ハーバード大学の学部生の合格率は、難しくなっており史上最低を記録しました。

その背景には、志願者数の増加があります。
志願者数は、10年毎に約2倍増加しています。

出典：The Harvard Crimson, Inc.

志願者数が増えるとともに、学生構成が多様化しています。

入学者の過半数が女性

入学者の54.2％が女性と判明し、昨年の52.9％から5年連続で女性の入学者が過半数を占めました。

出願者数は？

ハーバード大学学部への出願者は、61,220人（前年比約7％増）。
12月早期入学で合格した740人に3月31日に合計1,214人が入学許可を受けました。

日本人の生徒は、何人、ハーバード大学の学部にいるのか？

ハーバード大学の学部生に日本人は何名いるのでしょうか？
ハーバード大学は、統計で日本人14名が学部生として在籍していると公表しています。

お隣り韓国20名、中国70名が在籍しています。
アジアでは、香港8名、シンガポール10名、インド24名が多い国です。
オセアニアは、オーストラリア37名、ニュージーランド21名が在籍しています。

日本：14名（人口：1億2000万人）
韓国：20名（人口：5200万人）
中国：70名（人口：14億人）
香港：8名（人口：750万人）
シンガポール：10名（人口：570万人）
インド：24名（人口：14億人）
オーストラリア：37名（人口：2600万人）
ニュージーランド：21名（人口：508万人）

人口が多い中国の70名は際立ちますが、韓国の人口は、約5200万人オーストラリアの人口は約2600万人、ニュージーランドの人口は、508万人です。

すなわち日本の人口比率では、ハーバード大学の学部生は、857万人に1名の逸材といえるでしょう。
*注：人口は編集部が10万人単位で四捨五入

人種構成も公表

アメリカ最高裁で判決待ちのアジア系の入学者は、27.8％と2025年度卒業クラスの27.2％からわずかに増加しました。

アフリカ系アメリカ人は、15.5%、ラテン系の学生は12.6％、ネイティブ・アメリカンは2.9％に上昇し、ハワイ先住民は、0.8パーセントに増加しました。

2019年に50%だった白人比率は、40.4％に低下しています。

豊かな奨学金制度

ハーバード大学は、家庭の収入が75,000ドル以下の学生に対し、授業料、部屋代、食事代、すべての費用を含む出席費用全額を負担すると発表しました。

パラダイムシフトに合わせて変化するハーバード大学

世界からの志願者を増やし、奨学金を整備し、多様な学生構成にするハーバード大学。

昨年は、シンボルマークも差別的な意味が含まれるとし、変更もしました。

ポリティカルコレクトネスに素早く反応しました。

ハーバード大学は、パラダイムシフトに合わせて素早く柔軟に変化していく大学運営にありそうです。

ハーバード大学とは？

アメリカ合衆国のマサチューセッツ州ボストンにある総合私立大学で、1636年に設置されたアメリカ最古の大学です。

学部の他に各大学院があり、メディカルスクール、ロースクール、ビジネススクールなどが代表的です。

参考資料：The Harvard Crimson, Inc.
https://www.thecrimson.com/article/2022/4/1/admissions-class-of-2026/

Harvard International Office
https://www.hio.harvard.edu/statistics