ホーム教育トレンドインターナショナルスクール【最新傾向】インターナショナルスクール開校と学校が増加へ

【最新傾向】インターナショナルスクール開校と学校が増加へ

2000年以降、インターナショナルスクールは新たな展開が進んでいます。

そこで編集部は、インターナショナルスクールの幼小中高の動きをまとめました。

① インターナショナルスクールの開校と移転

インターナショナルスクールが3つの方向から開校計画と増加傾向にあります。

1.校舎の移転による定員の増加
2.開校による定員の増加
3.プリスクールなど幼児部から小学部、中学部の上の教育課程の増設

この3点からインターナショナルスクールの定員が増えています。

1.校舎の移転による定員の増加

ブリティッシュスクール・イン トウキョウ(BST)

渋谷と世田谷に2キャンパスで開校していました。2023年に港区麻布台に開校するnew central Tokyo Primary School campusにナーサリーからYear 6 まで合計700名が移転します。

ブリティッシュスクール・イン トウキョウは、定員を大幅に上回る在籍生徒数がいました。
虎ノ門・麻布台プロジェクトPR 事務局のリリースによるとブリティッシュ・スクール・イン・東京は、約 14,000 ㎡の校舎面積の予定です。

今回、ナーサリーからYear 6 が麻布台に移転することで中高等部のある昭和女子大学にある昭和キャンパスにクラスが増員できそうです。

インディアインターナショナルスクール・イン・ジャパン

東京都江戸川区の現在の木場から新木場に新キャンパスを移転計画です。
新木場に新校舎を開校予定のインディアインターナショナルスクール・イン・ジャパンは、開校によって定員が増加すると考えられます。
しかし、日本からインド新幹線の輸出計画もあり、インド人の駐在員向けが主になり、日本人枠はそれほど増えるとは考えられていません。

同校は、横浜にもインディアインターナショナルスクール横浜がありますが、拡張計画は今のところ出ていません。

2004年にインド人家族の子供が通う学校として開校したインディアインターナショナルスクールインジャパン。

2.プリスクールなど幼児部から小学部、中学部の上の教育課程の増

さくらインターナショナルスクール(関西国際学園)
神戸から東京をはじめプリスクールを開設してきたさくらインターナショナルスクールは、全国ブランドでさくらインターナショナルスクールとして、小学生向けの国際バカロレア校が計画されています。

ローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンス

関東でSTEAM教育とケンブリッジ国際カリキュラムでプリスクールと初等部、中等部、高等部と幼小中高のSTEAMインターナショナルスクールの一貫校になることを公表しているローラス。

中等部は2022年9月に開校することが公表されました。

都心部でキャンパスを拡張する計画が予想され、初等部の内部進学が優先され、一般入試枠の人気が高まっています。

キャピタル東京インターナショナルスクール

2022年に東京都港区南麻布に開校のキャピタル東京インターナショナルスクールは、4月から小学部1年~4年生入学者募集を開始します。

実践型教育(PBL)、STEAMと英語・日本語・中国語の三ヵ国語、国際バカロレアPYPの候補校への申請も準備中です。

写真提供:キャピタル東京インターナショナルスクールの校舎。

2023年4月に幼稚部および中学部も同時開校する計画です。

江西インターナショナルスクール

旧名称:アブロードインターナショナルスクールは、プリスクールがメインでしたが、愛知県に小学部を開校し、名称も江西インターナショナルスクールと改名しました。
国際バカロレアを採用し、学校法人 江西国際学園と運営母体も学校法人化して、初等部を開校したため、今後、中等部・高等部など教育課程の順次開校も考えられます。

インターナショナルスクール・オブ・長野

長野でプリスクールから順調に初等部を開校し、国際バカロレア認定校になっているインターナショナルスクール・オブ・長野は、キャンパスも増え、さらに初等部・中等部・高等部へ順次開校すると考えられます。

ヒロック初等部

東京都世田谷区を中心にキンダーキッズプリスクールとヒロック幼稚部を開校してきたヒロックが初等部を2022年に開校します。
新しいタイプのプリスクールから発展形で、少人数性で探究型のオルタナティブ・スクールを開校します。
インターナショナルスクールとも異なるオルタナティブスクールの探究型アプローチで注目が集まっています。

インフィニティ国際学院 初等部・中等部

日本全国とカナダ、アメリカと海外でもプリスクールを展開しているキンダーキッズインターナショナルスクールは、高等部を開校するインフィニティ国際学院と提携し、初等部、中等部を開校します。

2022年大阪に初等部が開校し、その後、中等部も北海道上川町と鹿児島県奄美大島市にキャンパスを開校します。

インフィニティ国際学院高等部は、国内外を中心にプロジェクトベースで学んでいます。

これにより、初等部、中等部、高等部ともプロジェクトベースで国内外でリサーチと体験を積み重ねる一貫校になる計画です。

② 寮のあるボーディングスクールが増加へ

海外の3大ボーディングスクールのイギリス、スイス、アメリカが主流でしたが、2000年以降、シンガポール、マレーシアなどの東南アジアにイギリス系の名門校が分校を作りました。

そのためボーディングスクールの選択肢が増えましたが、さらに日本国内にボーディングスクールが増える計画があります。

小学生向け

神石インターナショナルスクール

日本初の小学生のボーディングスクールで、イギリス、スイスの名門校の元校長がアドバイザーに入っており、神石インターナショナルスクール卒業生は、イギリス、スイスの中高のボーディングスクールに進学すると考えられます。

画像引用:神石インターナショナルスクールのホームページのスクリーンショット

中学生向け

中学生からさらに選択肢が増えます。
それは、広島県立叡智学園のように中高一貫校のボーディングスクールが増えてきたためです。

広島県立叡智学園

公立中高一貫校で、全寮制の国際バカロレア認定校です。
高校から海外の留学生が入ってくるため、さらに多様な生徒構成になります。
広島県外の生徒が志願することも可能で、東京、名古屋、大阪をはじめ応募者が年々広がっています。

ラグビー校日本校

ラグビー校と国立大学法人千葉大学、Clarence Education Asia Ltd.と日本法人CEAMS合同会社の4者は、2023年9月に”Rugby School Japan”を設立することを目指す基本合意書を、2021年7月30日に締結致しました。

Rugby School Japanは、国立大学法人千葉大学の柏の葉キャンパス内の一部に、英国式Year 7~ Year 13の男女共学の通学制・寮制選択可能なボーディング・スクールとして開校する予定です。

ハロウ安比校

岩手県安比高原に中高(イギリス式教育課程のため1年早いため小学5年から対象となります)が開校します。
生徒募集は、世界から募集しており、すでに海外のハロウ校ネットワークから自然豊かなハロウ安比校の問い合わせがあり、人気の高さを編集部へのお問い合わせでも感じます。

建築が進むハロウ安比校の正門。画像提供:ハロウ安比校。

日本を代表するイギリス式の中高ボーディングスクールになると考えられます。

高校生向け

高校生を対象としたボーディングスクールは、さらに多様になっています。一条校の国際高等学校や高専が選択肢に入ってきます。
さらに公立のボーディングスクールが増えてきています。

国際高等学校(2022年開設準備中)

愛知県日進市に開設準備中の国際高等学校は、全寮制の高等学校です。
英語による国際バカロレアDP候補校です。
国内トップのMBA日本トップの名古屋商科大学大学院を擁する栗本学園がハーバード流のケースメソッドを導入した国際バカロレアの授業に注目が集まります。

UWC ISAK Japan

長野県軽井沢にあるUWC ISAK Japanは、UWCに加盟してからさらに多様性と国際バカロレアの理念を深く学びに深めています。
日本最難関校のボーディングスクールです。

白馬インターナショナルスクール(2022年開設準備中)

長野県白馬村は、日本で最も村民のオリンピック選手率が高い村として著名ですが、長野オリンピックで雪質、豊富なコースが知られ、近年は海外からの移住者やインバウンドツーリズムから国際性が高まっています。
その中で、豊かな自然と白馬村のローカルな地域性を活用し、白馬でしかできないボーディングスクールが開校する予定です。

白馬インターナショナルスクールのホームページより引用

国際高等専門学校(卒業時に準学士)

元祖STEAM教育の高専専門学校(高校と大学前期相当の5年間の教育が特色です)理工系リベラルアーツ教育として開校後、STEAM教育に没入できる環境が人気になっています。

高専専門学校は、専門学校とは異なり、高校と大学の中間に位置する教育機関です。
理工系の専門知識を体型的に理解しているため、卒業後に大学の3年時編入で東京大学、東工大などに編入することが増えており、新たな理工系リベラルアーツとして大学からも優秀な人材の宝庫と考えられています。

神山まるごと高専(開校予定)

徳島県に開講する神山まるごと高専は、町丸ごとシリコンバレー化の計画です。
地方創生とコロナ禍のリモートワークやITベンチャーなど既存の発想ではなく、ワークライフバランスとこれまでデジタルシフトされてこなかった分野を掘り起こすことができるのが、地方にシードがあると考えられています。
新たな町まるごとの高専として徳島発のシリコンバレーが中長期で計画されています。

滋賀県立高専(名称は未決定)

滋賀県が開校を宣言した滋賀県立高専(名称は未決定)は、詳しい詳細は未定です。
しかし、三井財閥の創業地であり、近江商人発祥の地からどのような高専ができるか、高い注目が集まっています。

③ 今後も増加する国際教育の学校

編集部が調査、事前リサーチで把握している国際教育系の学校は、さらに増える計画です。

国公私立をはじめ、オルタナティブスクールなど多様な運営携帯で開校が予想されています。
また、海外からのインターナショナルスクール分校がリゾート型として開校準備が進んでおり、その公表も待たれます。

上記の情報は、各校の公式ホームページでさらに裏付けを取りながら開校、生徒募集の情報を確認してください。

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