都内で唯一、IB(国際バカロレア)コースと国際学科の二つの学科を設置している都立国際高校。グローバル化が進展する現代において、英語だけでなく多様な言語や文化を学ぶことの重要性がますます高まっています。こうした時代のニーズに応えるべく、都立国際高校では、国際色豊かな学習カリキュラムの充実を図り、生徒たちにグローバルな視野を広げる教育を提供しています。
本記事では、都立国際高校のカリキュラムや、生徒の活躍についてまとめました。
概要
1989年に開校され、東京都目黒区駒場に校舎を設置。国際学科とIB(国際バカロレア)コースの二つの学科をおいています。校風は非常に自由で、生徒の主体性を尊重しているのが特徴。進路は国内だけでなく海外大学への道も大きく開かれ、海外大学受験のためのサポートも充実しています。
カリキュラムと学びの特徴
言語教育
言語教育に力を入れる都立国際高校では、英語だけでなく、ドイツ語、スペイン語、中国語など様々な言語の履修が可能です。それぞれの言語の授業ではネイティブ教師が担当するほか、習熟度別のクラスに編成され、個々の生徒の能力に応じたきめ細かい指導が行われています。IBコースでは日本語の授業も行われ、言語を通した異文化理解や言語そのものに対する考えを深めることができます。
また、海外大学を受験する生徒のためにSATやTOEFLを準備するための授業が行われ、多様な進路を選択することが可能です。
国際交流・教育
オーストラリア、韓国、アメリカと姉妹校提携をしており、各学校の学生との交流が行われています。また、国際学科では国際感覚を育成するための様々な実践が執り行われており、普段の授業だけでなく、スピーチコンテストやイングリッシュサマーキャンプなどの学校行事にも反映されています。
https://kokusai-h.metro.ed.jp/ib/about/life.htmlより引用
都立国際高校の必修科目として設定されている「課題研究」では自分の選んだテーマについて2年次、3年次でそれぞれ一つずつ研究を行い、ポスター発表やプレゼンテーションを行うことで生徒のコミュニケーション能力や英語力を養っています。
東京都の新たな取り組み:新都立国際高等学校の設立
東京都は、白金高輪に新しく世界で活躍するグローバル人材の育成を目指す新都立国際高等学校(仮称)の設立計画を進めています。
教育の基本方針として、国際的な視野を広げる様々な教育活動や取り組みを導入することはもちろん、教科横断的・文理融合的な学びに力を入れ、幅広く豊かな教養を身につけることを目指すとしました。さらに教科の学習内容を英語で学ぶ内容言語統合型学習(CLIL)の導入や、第二言語の授業を設置し、必修化するなど、言語教育にも力を入れる予定です。
さらに、帰国生の受け入れやインターナショナルスクールとの提供、海外高校への留学など多様な学び、交流の機会を取り入れることで、国際色豊かな教育環境を提供します。日本国内から世界に羽ばたくグローバル人材を育成するための、学校単位での取り組みに今後も注目が高まっていきそうです。