世界最大規模の教育フェア SWSX EDUとは?
世界中の教職員・生徒・研究者・教育関連企業などが集まり、教育業界の課題や教育方法についての議論される世界最大規模の教育フェア SWSX EDU。
ITやAI等のテクノロジーを教育現場に取り入れるEdTechに関するトピックや、性の多様性や差別問題に対する子供たちへの教育の在り方など取り上げられます。
2022年の基調講演は、数学者/教育学者のプーヤ・K・アガーワル博士、ミゲル・カルドーナ米国教育庁長官らが登壇します。
認知科学者/教育学者のプーヤ・K・アガーワル博士とは?
2019年に”Powerful Teaching: Unleash the Science of Learning!”を幼児から高校生までの教員歴があるパトリス・M・ベイン氏と共著で出版しました。
認知科学の研究から教室で4つのダイナミックな「パワーツール」を活用する教授法を伝えています。
Retrieval Practice:生徒の頭の中に情報を入れることに集中するのではなく、生徒の頭の中から情報を引き出すことで学習効果を高める。
Spaced Practice:一度に詰め込まないように、時間をかけて授業と回収の機会を分散させることで学習効果を高める。
Interleaving:密接に関連したトピックを混ぜ合わせ、重要な概念を識別するよう生徒を促すことで学習効果を高める。
Feedback-Driven Metacognition:フィードバック駆動型メタ認知。生徒が自分の知っていることを知り、知らないことを知る機会を提供することで、学習効果を高めます。
「パワフル・ティーチング」は、学習の科学を多様な生徒、保護者、専門家育成プログラムに適応させる貴重な機会を提供します。
詰め込み教育ではなく、生徒の柔軟な頭脳から知識を生み出す”RetrievalPractice.org “の創設者のひとりです。
▽ 商談会も開催される最新のEdTechフェアです。
日本からもSWSX EDUに登壇!
「日本における教育改革 ラーニングイノベーションプロジェクト」では、経済産業省教育サービス室の浅野大介室長、小倉 直子副室長、IGSの福原正大氏、株式会社 Study Valleyの田中悠樹代表取締役が登壇。
「日本における個別最適化学習」では、株式会社プロゴスの安藤 益代取締役社長COO、株式会社Digika橋本 恭伸代表取締役社長、株式会社プログミー 石橋 康大CEO、アレクサンダー・シャルフ株式会社 グロービス ディレクターが登壇。
「STEAM オンライン教育でコンピテンシーを高められるか?」では、「こたえのない学校」藤原さと代表理事、tanQ株式会社 岩城信二 CTO、ワンダーラボ株式会社 Sophia Qin氏、Inspire High清水イアン ナビゲーターが登壇。
経済産業省の「未来の教室」が中心に登壇しています。
SWSXとは?
SWSX は、1987年にインディーズの音楽祭としてはじまり、のちに映画とインタラクティブを加えて、現在は10日間で数万人を集める世界最大級のイベントになりました。
毎年3月にアメリカテキサス州オースティンで開催される、音楽、映画、インタラクティブをテーマにした巨大ビジネスカンファレンス&フェスティバルです。
これまでにTwitter、Pinterest、Spotifyなどのネット系サービスや、The White Stripes、Norah Jones、Franz Ferdinandといったアーティストが「SXSW」で受賞や出演を機に世界的にブレイクを果たしました。
スタートアップやアーティストにとって「SXSW」は、登竜門になっています。
SWSX EDUは、SWSXの前に開催される教育フェアです。
写真提供:SWSX EDU