編集部は、インターナショナルスクールが都心に集中する動きをまとめました。
都心にインターナショナルスクールが移転、開校する動きの手法として、不動産の再開発プロジェクトに移転、開校するケースがあります。
従来、再開発が多く見受けられましたが、少子化が進む中で私立学校とインターナショナルスクールがひとつのキャンパスに共存する仕組みが普及しています。
インターナショナルスクールの多くは、保育・幼稚部のプリスクールを複数経営し、内部進学する生徒が進級に合わせて、小学部、中学部、高等部と開校していきます。
インターナショナルスクール側は、中長期計画に沿って、校舎の確保が必要になります。
都心部の私立中高は、少子化で空いたスペースをインターナショナルスクールをパートナーとして選ぶことができます。
インターナショナルスクールが入ることで、学校行事、イベント、インターナショナルスクールのカリキュラムの乗り入れなど生徒に選択肢を提供することができます。
学校の活性化にも寄与します。
ローラス インターナショナルスクール 2023年から東京女子学園の新校舎へ
創立120周年を迎える東京都港区芝の東京女子学園の新校舎にローラス インターナショナルスクール オブ サイエンスが初等部、中等部を移転することを公表しました。
東京女子学園内 7F-10Fにローラスインターナショナルスクールが入ります。
ローラスインターナショナルスクールは、2022年9月に中等部を開校します。
2023年春には、初等部、中等部を港区芝の東京女子学園の新校舎へ移転します。
その後、2024年9月には、高等部を開校予定です。
国際バカロレアのアオバジャパン・インターナショナルスクールは、文京区へ
東京都練馬区光が丘に小中高があるアオバジャパン・インターナショナルスクールは、2022年に東京都文京区にある文京学院大学女子中学校高等学校に高等部(9年生〜12年生)を移転します。
再開発で移転、開校予定
港区麻布台再開発で渋谷区にある幼稚部と初等部を移行するのがブリティシュスクール・イン・東京です。
2023年に竣工する幼稚部と初等部 700名を麻布台再開発プロジェクトで開校します。
千代田区八重洲二丁目の再開発は、東京八重洲ミッドタウンとして2028年にインターナショナルスクールを誘致し、開校予定です。
東京駅から徒歩1分の東京八重洲ミッドタウンに入るインターナショナルスクールにも注目が集まります。
この他に注目が集まるのがリニア中央新幹線の始発駅となる品川駅の再開発です。
都市再生特別地区に指定され
下記、右端の田町駅に近い1街区にインターナショナルスクールが入る予定です。
新規開校へ
LITALICO創業者の佐藤崇弘氏が、港区南麻布に2022年4月に開校の計画を進めているのがキャピタル東京インターナショナルスクール (CTIS)です。
同校は、実践的知識の提供に重点を置いている開校するインターナショナルスクールです。
3ヶ国語と実践型教育(PBL)とSTEAM教育に特徴があります。
今後の展開
インターナショナルスクールが東京都港区を中心に開校計画が進みますが、キーとなるのが私立学校です。
インターナショナルスクールの校数は、増えていますが、校舎、グラウンドなど都心部で確保するのは難しいのが現状です。
プリスクールから小学部と教育課程を上に伸ばす動きがあります。
そのタイミングで私立学校がインターナショナルスクールと協力していくことで、ひとつのキャンパスに日本語・英語の言語で学べる環境が整います。
その前例がこちらです。
1.プリスクール+私立小中高校
聖母インターナショナルプリスクールと香里ヌヴェール学院小学校
2.インターナショナルスクール+私立中高
関西学院大学大阪インターナショナルスクールと関西学院大学千里国際中等部・高等部
3.インターナショナルスクール+私立幼小中高校
ブリティシュ・スクール・イン・東京と昭和女子大学附属昭和こども園、昭和小学校、昭和中学校、高等学校
今後も上記の前例を踏まえ、私立学校とプリスクール、インターナショナルスクールが提携する可能性が増えると考えられます。