インフィニティ国際学院は、幼小中高一貫校の開校準備を進めています。
高等部は、すでにインフィニティ国際学院として運営されています。
幼稚部は、キンダーキッズ・インターナショナルスクールが運営しています。
注目が集まるのが、初等部、中等部の開校です。
今回、インフィニティ国際学院は、中等部キャンパスを北海道と奄美大島にそれぞれキャンパスを開校し、2キャンパス体制にすると公表しました。
奄美大島キャンパスは、世界遺産に登録されています。
北海道キャンパスは、大雪山国立公園に開校し、層雲峡温泉街のホテルを取得し、直営の温泉付き寮と教室にリニューアルします。
上川アイヌ文化(日本自然遺産)が息づく地域で、自然環境、文化を理解していきます。
加えて上川町全域をキャンパスとし町営の体育館やスキー場、キャンプ場などを全面的に活用し、プログラムを展開します。
上川町の既存の施設を活用することで体育館、スキー場、キャンプ場などを活用していきます。
今回、中等部開校にあたり、固定の「キャンパス」は持ちつつも、町全体でテーマや環境に応じた最適の学びを構想しました。
地域住民や行政、地元企業とも連携しながら学びの場をデザインし実践しています。
インフィニティ国際学院中学部の展開について上川町の佐藤町長は、次のようにコメントを述べています。
『現在、上川町は「世界に誇る通年型山岳リゾートタウン」をスローガンに、日本最大の山岳公園「大雪山国立公園」や「石狩川の最上流」のまちとして、この地域に住む人、働く人、旅する人、そして、さまざまな関わりを持つ人たちが豊かなライフスタイルやワークスタイルを実現できる場となることを目ざしております。
インフィニティ国際学院の関係者の皆様が自然豊かな上川町のフィールドで、地域内交流や学びを通し、さまざまな挑戦をされることを応援いたします。』
春から秋までは、北海道大雪山国立公園に開設するキャンパスで全寮制で学び、冬は世界自然遺産登録になった奄美大島キャンパスで過ごします。
南北に長い日本列島の自然地理環境を活かす学びです。
世界自然遺産に登録された奄美大島キャンパスは、2023年1月に開校予定です。
デュアルキャンパスとは?
奄美大島キャンパスの計画が進む中で、インフィニティ国際学院中等部は、SDGsをテーマとしたフィールドワークを中心としたデュアルキャンパス構想に進化しました。
デュアルキャンパスでどのようにインフィニティ国際学院は、学ぶのでしょうか。
インフィニティ国際学院の学び方とは?
1.教科学習はオンライン学習
システムを活用し、個別最適化された授業を実施します。
2.全寮制
キャンパスは全寮制。チームワークや多様性を早期段階から育みます。
3.問題解決+SDGs
自然豊かなキャンパスで、地域課題や解決策を深く取り組みます。まだSDGs活動を体験することができます。
固定の「教室」を持たずに、テーマや環境に応じた最適の学びを実現するため、全寮制を導入しています。
学ぶ「場」をキャンパスのある町内全域で設定し、地域住民や行政と連携しながら、学びや交流を促進します。
毎年、同じ地域で学び続けることにより、地域課題を中長期でしっかり取り組み、学習効果も深くなります。
生徒や保護者も「第二の故郷」として地方創生にも好影響を与えます。
町全体がキャンパスのため、地域の子供たちと公開授業などのプログラムを通して交流を深めることができます。
大谷学院長は、なぜ、デュアルキャンパスを考えたのでしょうか?
編集部:デュアルキャンパスが日本初で、どのように学びに結び付いつているのでしょうか?
スイスのル・ロゼのような夏、冬のキャンパスはありますが、世界的にも珍しいキャンパスの展開です。
都市型キャンパスを持たないことが新しい時代のボーディングスクールのルレッサンスだと思います。
大谷 真樹氏:1961年青森県八戸市生まれ。学習院大学経済学部卒業。NEC勤務を経て、株式会社インフォプラント(現 株式会社マクロミル)を創業。2001年『アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・スタートアップ部門優秀賞』受賞。その後、生まれ故郷の八戸学院大学教授、学長を務め退官。その後現在のインフィニティ国際学院を創立。大学では「中小企業・ベンチャー企業論」「イノベーションマネジメント」「新農業ビジネス」等の科目を担当。社会人講座「起業家養成講座」の主任講師も務め、数多くの起業家を輩出している。
大谷学院長:町と連携し、体育館やらスキー場やら借りながら、地域交流でき、関係人口増設、移住増へのブランディング効果でwinwinの構造分です。
八戸で地方創設などやってきた経験が生きてます。
上川町は通年型山岳リゾートを目指しており、アウトドア系の移住が増えつつあります。
オルタナティブなスクールにはぴったりです。
地方創生の文脈でのキャンパスづくりが、共感と行政や住民のコラボを生み出すと考えています。
編集部:大谷先生、ありがとうございます。
プリスクールとオルタナティブスクールのコラボ
編集部がインフィニティ国際学院の幼少中高一貫で気付くのが、世界に展開するプリスクールの「キンダーキッズインターナショナルスクール」との提携です。
キンダーキッズインターナショナルスクールは、「日本と心と英語の力」を理念で大阪で発祥。その後、東京、名古屋、神戸、福岡、カナダ、アメリカに保育・幼稚部を展開しています。
2014年に現地法人としてカナダのオンタリオ州でプリスクールの経営を開始し、アメリカのハワイ校も現地法人として経営しています。現在、カナダで2校目が開校予定です。
インターナショナルスクールの学びの良さと日本の幼児教育の良さを兼ね備えており、カナダ、アメリカとも卒園児は、カナダの小学校の校長がリクルーティングに来るほど有名私立幼稚園になりました。
▽ キンダーキッズインターナショナルスクール公式ホームページのスクリーンショット。「日本と心と英語の力」で世界に分校が増えています。
キンダーキッズインターナショナルスクールの日本とカナダ、アメリカの各園は、転園システムがあります。
日本からカナダへ転園した生徒もいます。
幼稚部から海外展開するキンダーキッズインターナショナルスクールと世界で学ぶインフィニティ国際学院が各教育課程で提携し、幼少中高の一貫教育に取り組むことになりました。
高等部は、すでに開校しており、本記事の中等部が北海道キャンパスと奄美大島キャンパスを開校予定です。
▽高等部の学びは、こちらの記事をご参照ください。
https://edujump.net/dev/trend/news-trend/2571/
グリーンスクールの理念も
インフィニティ国際学院は、地域に根付いている文化を土台にSDGs教育などローカルとグローバルを繋げる橋のような学びが特徴です。
世界では、インドネシアのジャワ島にあるグリーンスクールのローカルでグローバルな理念が拡散されています。
グリーンスクールは、グリーンスタディーズ、環境科学、起業家学習、クリエイティブアートが学びの特徴です。
インフィニティ国際学院の地域の環境と世界の繋がりをフィールドワークで学ぶ手法は、グリーンスクールの理念に近いと考えられます。
グリーンスクールは、グリーンスタディーズ、環境科学、起業家学習、クリエイティブアートが学びの特徴です。
今後、世界自然遺産に登録された奄美大島で開校するキャンパスは、どのような場所に開校するのでしょうか。
また、フィールドワークにも注目が集まります。
▽ グリーンスクールについては、こちらの記事をご参考ください。
グリーンスクールのグリーンスタディーズ、環境科学、起業家学習、クリエイティブアートの学びは、インフィニティ国際学院の学びに繋がります。
今後、学校説明会などインフィニティ国際学院が幼小中高と連携して、オーガニックな学びのプラットフォームになるのか、注目が集まります。