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高校生で社長。そして大学生! ゼロ高生の高校生活とは?

高校生で社長。そして大学生!ゼロ高生の高校生活とは?

勉強が楽しくてしょうがないワケとは?


本記事は、森山たつを氏が、2021年「未来の先生展」でゼロ高3年生尼崎双葉さんへのインタビューを記事に起こしたものです。

紹介:森山たつを氏 株式会社 スパイスアップ・アカデミア 代表取締役社長。サムライカレープロジェクトをはじめとする、海外インターンシッププログラムを運営しています。
サムライカレープロジェクト 、 海外インターンi専門職大学の客員教員も務めています。教育ガラガラポンprojectの会員として、「未来の先生フォーラム 2021」で開催されたセッションに登壇し、本記事を寄稿。 以下、本文敬称略


先日、未来の先生フォーラム2021 教育ガラガラポンセッションで、ホリエモンが作った高校 ゼロ高の3年生、尼崎双葉さんにインタビューさせてもらいました。

彼女は、高校生活の中で500人の社会人に会い、たくさんのバイトをし、自分の「天職」をみつけ、会社を作り、稼いでいます。

そして、その天職のために、大学院で学びたいので、放送大学に入って単位を取っているそうです。(高校在学中に、放送大学の単位取ってるんです!)

彼女は「勉強が楽しくてしょうがない」「将来に不安が全くない」と豪語します。

コロナ禍で、多くの学生が「学校がつまらない」「将来が不安」と言っているのに、彼女はなぜそれがないのか?

それは、彼女の高校生活に理由があります。

本稿では、その理由そして、高校生・大学生が今やるべきコトを解説します。

▽ ゼロ高等学院の令和3年入学式で登壇する尼崎双葉さん。公式Youtubeリンク。

勉強が楽しくてしょうがない学生になるために

彼女が勉強が楽しくてしょうがないのは、自分がやりたいことのために学んでいるからです。

ポケモンマスターになるために、攻略サイトでレアポケモンのとり方を学ぶのが楽しくてしょうがないのと同じ理由ですね。

「勉強」というと「強制的に学ばされるもの」と思ってしまう、嫌なものだと思ってしまう。でも、本来、自分がやりたいことのために知識を身につけるのが勉強なんですよね。

つまり、勉強を楽しくするためには、「自分がやりたいこと」を見つければいいんです。幸い、日本には、莫大な量の学部学科があり、多種多様な専門学校もあります。

私は、高校では学力を身につける前に「自分がやりたいことを探す」を目標にしたらよいのではないかと思っています。

将来の不安がない学生になるために

そして、彼女が、いい高校→いい大学→いい会社という道を外れているのに、将来の不安がない理由は、自分でお金を稼いだ経験があるからです。

とりあえず、今、お金が稼げているから、これからやろうと思っていることが失敗しても、何らかの形で生きていくためのお金は稼げるだろって思えるんですよね。

これが、普通の学生は、会社に入れてもらえなければお金が稼げない、生きていけないと思ってしまっているので、就活が上手く行かないと鬱になってしまうのです。

今は、元手なしでもお金を稼ぐための手段は山ほどあります。クラウドソーシングでスキルを売ってもいいし、メルカリやBASEでものを売ってもいいし、noteやeluで文章やイラストを売ってもいいし、クラウドファンディングをやってもいい。

最初、稼げる額はちょっとだけど「稼げる」という自信があれば、いろんなことにチャレンジができる。この体験を元にした自信をつけることも、高校の必修科目になって欲しいです。

希望は、AO入試

日本の90%以上の高校生は「やりたいことを探すこと」も「お金を稼ぐこと」も体験していません。それをやる理由がないからです。

逆に彼女はなんで、それをやろうと思ったんでしょう?

尼崎:何が起こるかわからない時代を生き抜くために、きちんと自立して、お金と時間の自由を得るためです。堀江さんにプレゼンする機会がありますが、通過点として重要です。

たしかに、誰かに発表する機会があると、何かをやるきっかけになります。それがホリエモンならなおさら。

▽ ゼロ高等学院の主宰堀江貴文さんにプレゼンする尼崎双葉さん。堀江貴文公式Youtubeチャンネルリンク。

尼崎:自分がやりたいことのために知識を身につけるのが勉強なんですよね。 私は天才じゃないので、いろいろな人と会ったり、仕事をする中でたくさん失敗して、己の無知さを何度も突きつけられました。だからこそ、学びたい!って欲求があふれ出てくるんです。

日本の普通の大学生の「きっかけ」は?

日本の高校生の半分の目標は「大学入試」です。

多くの高校生はテストでいい点を取って言い大学に入るために勉強をするわけですね。

でも、テストでいい点を取る以外にも大学に入る方法はあります。AO入試です。

AO入試で面接官に興味を持ってもらうこととがきっかけで、何かをチャレンジし始める人はたくさんいます。

アメリカの大学入試は、高校での成績や試験のスコアだけでなく、学業以外の取り組み(ボランティア活動など)や人間性(エッセイ、面接)も評価に大きく影響します。

日本のAO入試もこれに近いものがあります。

勉強をするために大学に行くのに、なぜ勉強以外の事が大きく影響するのでしょう?
それは「勉強をする理由」を重視しているからではないでしょうか?

「将来こんな事をしたいから、こういう勉強がしたい」というためには、いろんな体験をしなくてはなりません。やってみなきゃ何が楽しいか、なにがしたいのかわからないですから。

それは、尼崎双葉さんがゼロ高で体験したことであり、アメリカの入試や日本のAO入試の面接やエッセイで問われることです。

日本でも、今AO入試の比率を増やそうとしています。
2021年、国立大学の76.8%が総合型選抜を採用しており、増え続けています。

これは「今、勉強ができる人」だけではなく「これから、勉強したいことがある人」を学ばせたいという大学の意向であると思います。

私は、この位置づけは非常にいいと思います。

勉強を教えるだけではなく、将来やりたいことを探す、お金を稼ぐ方法を教える高校。

こんな高校が増えると、彼女の様な、勉強が楽しくてしょうがない、将来に不安がなく希望に満ちあふれた、素晴らしい若者が増えるのではないかと思うのです。

文章:森山たつを 写真:篠田英美


本記事は、教育ガラガラポンproject の会員が投稿した記事です。
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