国際バカロレアのDP(ディプロマ資格課程)を取得した生徒は、どのような進路を想定しているのでしょうか。
国際バカロレアで学んでいる生徒の進路先を分析すると大きく2つに分けられます。
国内大学 、海外大学 の2つです。
海外の大学は、世界中の多くの大学が国際バカロレアのDP取得者を積極的に受け入れてきました。 国際バカロレア機構の統計によると、イギリスでは国際バカロレアで学んだ生徒は、トップ20大学に入学する割合が高いことが判明しています。
アメリカでは、ハーバード大学やイエール大学などアイビーリーグと呼ばれるトップ大学への合格率よりも高いことも判明しています。
国際バカロレアで授業料がお得に?
大学によっては国際バカロレアのDPでHL(Higher Level)で学んだ科目を大学の単位として認める場合があります。
各大学や学部によって異なりますが、一般教養にあたる科目が認められると授業料が安くなる仕組みの大学も海外にはあります。
国際バカロレアのDP取得者にとって海外大学は英語力があれば、魅力的な選択肢ですね。
日本の国内大学にDPで進学する場合
日本の高校卒業資格を得られる一条校でDPを学ぶと日本の高卒資格とDPの2つで受験資格を持ちます。
一方で一条校でないインターナショナルスクールでDPを取得した生徒は、DPが受験資格になります。
日本で大学進学を志向する生徒にとって、日本の大学がDPをどこまで受験資格にするのか。
どこまでDPを取得した生徒が選べる学部や学科を増やしてくれるのか。
そこが、生徒・保護者にとってDPを取得した後の大学選択の悩みところですね。
いくらDPの質が良いとしても進学に直結するため、進学先がDPで学んだ実績で受験できるようにする必要がありますが、東京大学をはじめ、国公私立大学で「国際バカロレア入試」ができたことで、国際バカロレアで学んだ生徒にとって進学先の受け皿が進みました。
IB入試がある主な大学は、東京大学、京都大学、大阪大学、岡山大学、横浜市立大学、慶應義塾、筑波大学、早稲田大学、上智大学、ICU大学、立教大学、法政大学、玉川学園、立命館大学、関西学院、大阪大学、立命館アジア太平洋大学などが挙げられます。
DPを取得した生徒の受験は、センター試験等の一般入試ではなく、DPの点数とエッセイや小論文、面接などで受験をします。
国際バカロレアのDPが高い学びであるため、そもそも一般受験で確認すべき基礎的な学びは習得していると考えられるため、志願理由や記述力などで受験生を選抜する仕組みです。