インターナショナルスクールのホームページで良く見る、WASC認定をご存じですか。
WASC認定は、文部科学省からも「お墨付き」をいただいている国際認定です。
国際認定とは、「この学校はきちんと運営されています」というお墨付きを各スクールにしています。
インターナショナルスクールは、いくつかの認定を受けているのが多くWASC認定は、多くのアメリカ系インターナショナルスクールが取得している認定です。
インターナショナルスクールに在学中のお子さん、ご家庭はもちろん、これからインターナショナルスクールに入学を検討している方はWASC認定を知ることがスクールを知る一歩になります。
WASC認定について、目的や仕組み、認定校への文科省の見解などをご紹介します。
認定校卒業以外の大学志願資格の取得方法もご紹介しますので、大学志願資格取得の参考にしてみてください。
WASC認定とは
WASCは、幼児から12年生(高校3年相当)までの学校と大学を認証する、アメリカのカリフォルニア州に本部がある国際認定です。
“The Western Association of Schools and Colleges”の頭文字からWASCと表記されています。
なぜ、アメリカのカリフォルニア州の国際認定が日本のインターナショナルスクールに「お墨付き」を与えているのでしょうか。
その背景には、第二次世界大戦後のGHQ占領下まで遡ります。
日本全国に米軍基地があり、その結果、アメリカ系インターナショナルスクールが日本の多くできました。
WASCは、太平洋の向こう側のカルフォルニア 州、すなわち日本に最も近いアメリカの国際認定組織でした。
GHQ占領下に日本でできたアメリカ系スクールを「スクールとして認定する」必要があり、WASCの担当者は、わざわざ日本まで来て「きちんと運営されている」ことを査察に来ました。
日本には、多くのアメリカ系インターナショナルスクールがあり、WASC認定を受けていますが、その背景には、戦後の日本の歴史があります。
今でも、オンラインを使い、さらに実際に生徒・保護者・教員・職員などに聞き取り調査をし、スクールの理念とカリキュラムの整合性、先生の教え方、経歴、理事会の運営の仕方から財務などあらゆることを定期的に調査をしています。
スクールを評価・認定するWASC
WASCは、学校として運営方法(ガバナンス)、教育方法、カリキュラムや教職員の資格(教育免許)、会計や財務状況など「学校全体」を様々な視点から監査します。
スクールのあらゆることを調査して、中立的に評価し、合格ならば「認定」してくれます。
すなわちWASCが認定した=「WASC認定校」となるのです。
スクールとして「正しく運営されている」と調査し、中立的に認めてくれる国際認定は、この他にもイギリス系のISIやキリスト教系のASISなどがあります。
国際認定は、スクールにとって「健全」な運営をしている証です。
インターナショナルスクールの小中高を検討しているご家庭は、受験するインターナショナルスクールがどの「国際認定」を受けているか、を確認してくださいね。
文部科学省は、WASCをどう捉えているのか?
戦後日本の歴史的背景もあり、文部科学省は、WASC、CIS、ACSIの各国際認定を受けたインターナショナルスクール卒業生には、「大学志願資格」を与えています。
”インターナショナルスクール(外国人学校)の所在地が日本であるか外国であるかにかかわらず、国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI)の認定を受けた教育施設(国際的な評価団体認定外国人学校について)の12年の課程を修了し、18歳に達していれば大学への入学資格が認められます。”
出典:文部科学省 http://www.mext.go.jp
すなわち大学を受験することができる権利です。
WASCをはじめ、CIS、ACSIから認定を受けているインターナショナルスクールに通学し高等部を卒業した場合、日本の大学志願資格が与えられます。
インターナショナルスクールは9月が新年度のため、日本の大学に4月入学する場合、早生まれ、遅生まれなどが影響するケースもあります。
まとめ
WASC認定のインターナショナルスクールを卒業すると、アメリカをはじめ、ほぼ全世界の大学志願資格が得られます。
日本でも、文部科学省が認める学校認定のひとつにWASC認定も含まれているので、認定校を卒業すると日本の大学の志願資格を与えられます。