保育無償化でプリスクール選びの幅が広がりました。
これまで、お子さんの最初の学校選びで、幼稚園、保育園が選択肢のご家庭が多かったのではないでしょうか。
授業料が100万円以上となるプリスクールは、共働きでも手が出ない金額でした。
しかし、2019年10月から施行された「保育無償化」によって、認可外保育施設のプリスクールにも補助金の対象となったのです。
そこで保育無償化とプリスクールについてご説明します。
その前に幼稚園、保育園、こども園についてその違いを知っておきましょう。
■幼稚園
保育対象:3歳になった春から小学校入学前まで(3年保育の場合)
保育時間:9時から14時くらいまで
給食:お弁当持参または給食など
免許:幼稚園教諭
所管:文部科学省
幼稚園は文部科学省が所管している施設で、小学校前の学習を行う「教育施設」です。
教育面が充実しており、礼儀作法なども身につけられます。
■保育園
保育対象:保護者の事情により保育に欠ける0~1歳児から、小学校入学前まで
保育時間:7時半くらいから17時~18時くらいまで
給食:給食
免許:保育士
所管:厚生労働省
保育園は厚生労働省が所管している施設で、就労している親の代わりに保育する「福祉施設」です。幼児のころから預かってもらえるのでトイトレなどもサポートしてもらえます。
■こども園
保育対象:保護者の事情により保育に欠ける0~1歳児から、小学校入学前まで
保育時間:7時半くらいから17時~18時くらいまで(保育と幼稚部が連携した施設)
給食:給食
免許:保育士
所管:厚生労働省または文部科学省
こども園は幼稚園と保育園の要素を併せ持った施設です。
園によって教育・保育のタイプが様々なので施設ごとに特徴を確認しましょう。
こども園は、3種類があります
1.幼保連携型:幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能をあわせ持つ単一の施設
2.幼稚園型:認可幼稚園が、保育が必要な子どものための保育時間を確保するなど、保育所的な機能を備えて認定こども園としての機能を果たすタイプ
3.認可保育所が、保育が必要な子ども以外の子どもも受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えることで認定こども園としての機能を果たすタイプ
出典: https://www8.cao.go.jp
プリスクールとは?
■プリスクール(インターナショナルスクールの幼稚部を含む)
保育対象:1歳児から小学校入学前まで
保育時間:7時半くらいから14時~15時くらいまで
給食:お弁当または給食
免許:海外の幼稚園教諭または海外の保育士資格
所管:スクールにより文部科学省または厚生労働省および都道府県
プリスクールやインターナショナルスクールの幼稚部は英語保育をおこなう施設です。
英語で保育・教育をしています。
保育無償化で授業料は、大きな差が生まれました。
簡単にまとめると次のようになります。
今回は、入園プロセスと初年度に焦点を当ててみました。
志願時は、志願したときの試験料などを含みます。
入学時は、入学金など入学するために必要な一度だけかかる費用です。
授業料は、毎年かかる学費です。
学校や地域によって授業料は大きく違うため、あくまでも目安として参考にしてください。
(通園送迎費、食材料費、行事費等は別途必要)
・幼稚園の授業料は→ 無償化されました。
・保育園の授業料は→ 無償化されました。
・こども園→ 無償化されました。
・プリスクール(インターナショナルスクールの幼稚部を含む)授業料は→ 一部給付金を受け取れることになりました。
【プリスクール】(インターナショナルスクールの幼稚部を含む)
志願時:2万円
入学時:30万円
授業料:年間150万円
補助金:なし
初年度合計:182万円
→ 一部給付金を受けられることになりました。
例:共働きの世帯は、毎月37,000円(年間約44万円)の給付金を受けることができます。
保育無償化で保育園・幼稚園・こども園の学費の差は、ほぼなくなりました。
その中で、プリスクールの学費は、補助を受けられても100万円以上かかります。
なお、保育園は世帯による所得により利用料金が違います。
無償化後でも、プリスクールは年間169万〜219万の授業料がかかります。
共働き世帯は、補助金が年間約44万円を受けられると考えると従来よりも30%オフで受けられることになります。
子育てのライフスタイルとプリスクール
保育園は、共働きのご家庭などを支援するために子どもを預かってくれるため、年末やお盆期間中も開園しています。
幼稚園・プリスクールは、夏休み、冬休み、春休みと休みが多く、お弁当を持っていく必要のあるところが多いですね。
お弁当の用意は、毎日のことなのでご家庭の負担は大きいため、お弁当も持参でき、ケータリングも選べるところが便利です。
また、幼稚園・プリスクール・インターナショナルスクールの幼稚部は、運動会やクリスマス会、お遊戯会など学校行事に積極的に参加することが前提です。
親が参加する行事が多いので、ご家庭がどこまで行事に関わるか、を事前に話し合っておきたいですね。