24時間、年中無休?インターナショナルスクールが一年中、入学を受け入れるワケ
インターナショナルスクールはなぜ一年中、入学できるシステムなのでしょうか。
日本では入学は4月というのが定着しています。
しかし、外国人の子どもを多く迎え入れるインターナショナルスクールならではの理由があります。
海外に駐在するご家族にとって、我が子を受け入れてくれるスクールが転居先の近くにあるか?
また、どのようなスクールか?はとても大事な理由です。
インターナショナルスクールの典型例では、次のケースがあります。
プロサッカー選手が家族で日本に転勤する時に、「お子さんにとって素晴らしいスクールがあるか」が移籍の重要なポイントになりました。
グローバルな活躍をされるご家庭は、引越しもグローバルです。
そのため多くのインターナショナルスクールでは、ほぼ一年中、入学を受け入れています。
あるホテルチェーンの支配人は、ある日急にアジアの都市に引越しが決まりました。
クリスマスなどの繁忙期の前に引っ越したため、新年度の9月の翌月10月に引っ越していきました。
このように多くのインターナショナルスクールでは一年中、生徒の入学、転出があります。
もともと日本にあるインターナショナルスクールは、外国人の子どものために作られたスクールのためその役割を果たしているといえます。
日本国内の転校ならば文部科学省の学習指導要領に沿っているため教わる言語や内容に大きな違いはありません。
しかし、言語も文化も違う海外転勤族にとって子どもの教育が悩みの種です。
そこでインターナショナルスクールという仕組みが生まれました。
さらに大学志願のための仕組みとして、ケンブリッジ国際試験、国際バカロレアのディプロマ資格などが生まれました。
海外からの転勤してくる家族を対象として、できるだけ受け入れるように仕組みを作っています。
コロナ禍で、オンラインが進み、今では電話よりZoomなどオンラインによる個別説明会や面接などが実施されています。
これも海外転勤族のための学校側の配慮です。
また、志願方法もオンラインで出願が標準になりました。
国内にある多くのインターナショナルスクールは、欧米に合わせて秋始まりです。
4月始まりのスクールは、ほとんどありません。
そのため春・秋に実施されている年二回の国際バカロレアのディプロマ資格試験も日本の学校は秋、インターナショナルスクールは春に受験しています。
転勤族の憂鬱は世界共通です
言葉も文化も、先生も同級生も一気に変わるため、ご家庭も生徒もナーバスな状態で転勤してきます。
ある中東の国生徒は、日本で電車の乗り方を知りませんでした。
車で移動が当たり前の中東で、Suicaにお金をチャージして電車に乗るマナーを知らなかったのです。
このように世界には、それぞれ異なる文化があります。
中東の生徒に電車の乗り方を教えたのは、インターナショナルスクールの事務員でした。
これもインターナショナルスクールならではの苦労。
一年中、世界から生徒を受け入れる。そして、送り出す。
これはインターナショナルスクールの創立からの使命ですが、その裏には、カルチャーギャップに困惑する数々の生徒とご家庭をサポートしてきた経験があります。
だからこそ、インターナショナルスクールは、国際教育のインフラなのです。