英国王室 キャサリン妃は、王立財団に幼児教育のためプログラムを設立しました。
5歳までの幼児教育は、その後の人生に大きな影響を与えます。
▽キャサリン妃は、王立財団で次のように語っています。
幼児期は、社会の長期的な健康、幸福のために私たちが行うことができる最高の投資の1つです。
この背景には、キャサリン妃が王室に入り、社会貢献活動を通して、さまざまな課題を抱えた人々に会ってきました。
その結果、社会問題を引き起こす薬物などの依存症、家族の崩壊、メンタルヘルスの悪化、自殺、ホームレスなど、困難な社会的課題の原因は、幼児期の経験が要員ではないか、という仮説から始まりました。
キャサリン妃は、社会的な問題を抱える人々の人生を紐解くと幼児期にさかのぼることを訪問先の施設などで何度も何度も聞いて、見てきました。
胎児から5歳までの幼児期に経験することは、発達する脳の土台となります。
そのため、胎児から5歳までの期間に積極的な身体的、感情的、認知的発達が脳にとっても重要です。
幼児期に人間の基礎となる脳が確立され、将来の逆境に対処する力を育む基盤が築かれます
キャサリン妃は9年に及ぶ調査、50万人以上のアンケートなどから幼児教育のプログラムを開始しました。
▽ Big change starts small(大きな変化は小さな始まり)キャンペーンです。公式Youtubuより引用。
妊娠中、0歳から5歳の保護者向けのリソース
英国のテレビ局 BBCの”Tiny Happy People”のコーナーでは、妊娠中から幼児を持つ保護者のサポートプログラムが開始されています。
本プログラムは、動画の著作権から日本で再生できないことがあります。
▽ 日本から読める”Tiny Happy People”の記事をご紹介します。同公式ホームページのスクリーンショット引用。
・遊びを通して子供に持続可能性を紹介する方法
遊びを通して、どのように子どもと一緒に持続可能性のある社会を取り組むか、を紹介しています。
身近なペットボトルなど素朴な手法で親子が一緒に共感し、今すぐ行動できる内容です。
https://www.bbc.co.uk/tiny-happy-people/sustainable-play/zbthxbk
・LGBTQ +とさまざまな家族単位について子供と話す方法
性差、トランスジェンダーなどLGBTQ+についてどのように家族が変化し、子どもたちに多様な家族形態をどのように理解していくか、をテーマにしたトピックです。
https://www.bbc.co.uk/tiny-happy-people/thp-pride-month/z37sp4j
幼児教育のための王立財団の役割
王立財団の主な活動分野は、啓蒙活動と同時に行動を起こすことにもフォーカスしています。
- 知識を増やし、ベストプラクティスを共有するために、質の高い研究を促進および委託する。
- 民間、公的、および自主的セクター全体の人々と協力して、新しい解決策について協力する。そして意識を高め、行動を促すための創造的なキャンペーンを開発し、初期の真の前向きな変化を推進します。
幼児教育の重要性は、世界で広がりを見せています。
ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマシカゴ大学教授とプリンストン大学アラン・B・クルーガー教授は、「所得と富の不平等」を分析し、幼児教育に資金、人材を投資することで結果的に非認知能力、スキルが高まり、幼児のその後の人生が豊かになる論文が評価を受けています。
幼児教育に取り組むことで、
キャサリン妃は、社会福祉の現場から幼児教育の重要性に気付き、そこから幼児教育に取り組むことで家族の負担とアドバイスから将来的な不平等を少なくします。
キャサリン妃は、同プログラムで下記のように述べています。
私たちは、子どもたちのために適切な環境を構築するために果たすべき役割を担っています。
すでに幼児教育に携わる保育・教育者、幼児教育研究、教育の知識、情熱を結びつけることによって、私たちは幼児期の重要性とそれが私たちの周りの世界をどのように形作るかを本プログラムで作っていきます。
ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の母として、キャサリン妃の子育ての体験が本プログラムに反映されているようです。
*本記事の翻訳は編集部が訳して記事にしております。そのため、直訳ではありません。
原文は、下記の出典をご参照ください。
出典
Centre for Early Childhood
https://centreforearlychildhood.org/
Inequality in America What Role for Human Capital Policies?https://mitpress.mit.edu/books/inequality-america